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ヨーロッパアルプスでよく見られるハナシノブ
科のポレモ二ウム。清楚なブルーが魅力的。

岩の隙間や石の多い場所、草原などに生育する。花冠は小さく、花弁は5枚で色は水色。花芯には黄色い輪がつく。葉は卵形または長い披針形で全縁、互生する。葉の表面は細かい毛で覆われる。ワスレナグサの仲間。学名はミュオソティス・アルぺストゥリス Myosotis alpestris

牧草地や小石混じりの草地などに生育する。花は線形花弁が茎頂に多数つき、”まとい”のような形状となって単花で咲かせる。花の色はフジ色。根出葉はウサギの耳のように長い楕円形で、7~10枚くらいつく。学名はグロブラリア・ヌディカウリス Globularia nudicaulis

落葉樹林の林床や半日陰の草地などに生育する。花弁のように見えるガク片は6~10枚。葉は常緑で根出葉は三裂し、裂片の形が三角形となる。花の色は白、紫、ピンク色などがある。ミスミソウ(ユキワリソウ)と呼ばれる。学名はへパティカ・ノビリス Hepatica nobilis

肥沃で湿った牧草地や草原などに群生する。花は紫、白、紫と白の混じりなどがある。春まだ浅いころ、雪が後退していくのを待ちきれないように雪の中から顔を出す。似た花にユリ科のコルキクムがあるが、こちらはアヤメ科。学名はクロクス・アルビフロルス Crocus albiflorus

日当たりのよい草原や小石混じりの草地、岩のまわりなどに生育する。茎はほとんど持たず花冠はガクに直接つく。花弁は5枚、色は目の覚めるようなブルーで花芯に白い歯を持つ。根出葉は卵形でロゼットを形成する。学名はゲンティアナ・オルビクラリス Gentiana orbicularis

日当たりのよい草地や砂礫地などに生育する。花冠は仮面形の小花で、総状となってびっしりと咲かせる。花の色は紅から紫色で上唇と下唇の間に橙色あるいは白色の線が入る。茎は蔓性で、葉は小さな披針形で多肉質、輪生する。学名はリナリア・アルピナ Linaria alpina

痩せたガレ場や岩の裂け目などにへばりつくように生育する。花は葉の上に花冠を密集させて咲かせる。葉は小さな卵形でロゼットを形成する。花弁は5枚で色は水色から青。ワスレナグサによく似るが、草丈はずっと低い。学名はエリトリキウム・ナヌム Eritrichium nanum

平地から低山までスイスのほぼ全域に生育する。花はニチニチソウによく似ているが、花の色はブルー。茎が地を這って伸びる蔓性で、葉は幅広の披針形。ツルニチニチソウ。花冠がもう少し小さなウィンカ・ミノールもある。学名はウィンカ・マヨール Vinca major

花を観賞する際のご注意 2019-1-12

スイスやチロルにはたくさんの美しい高山植物が生育しています。中にはLeontopodium alpinum(エーデルワイス)や、Cypripedium calceolus(アツモリソウの仲間)など、特別保護指定されている植物もたくさんあります。
盗掘はもちろんのこと、ハイキングや写真撮影するときなどに草花を踏みつけたりしないよう、十分気を付けてご観賞ください。
また、ネット上や書籍などで花の生育場所等を詳述してはいけないことになっていますので、このサイトでは生育場所に関する詳細データは敢えて記述していませんので、ご了承ください。