チロルの町をぶらり旅

インスブルックⅢ ＊凱旋門　TRIUMPHPFORTE

凱旋門というと、パリの凱旋門が先ず思い起こされますが、インスブルックにもあります。
それは、インスブルックの中央駅から、伝統あるホテル:オイローパ・ティロルの方向でなく、ザルアーナー通りを真っすぐ300～400mほど行き、マリア・テレジア通りと交差したところにあります。
この凱旋門は、パリのものとは若干意味合いが違い、マリア・テレジアの息子レオポルド大公の結婚を記念して、1765年に建設されたものです。門の南面に彫られたレリーフは、結婚の祝賀をテーマにした「生と幸福」ですが、北面のレリーフはマリア・テレジアの夫ロートリンゲン公の突然の死を悼んだ「死と悲しみ」がテーマになっています。

このインスブルックのメーンストリートであるマリア・テレジア通りを真っすぐノルトケット連峰の方へ進んで行くと、柱上に聖母像がある聖アンナ記念柱の前に出て、その先でやや道幅が狭くなるヘルツォーク・フリードリヒ通りにつながります。
その突き当たったところが前回ご紹介した黄金の小屋根です。

インスブルックⅢ ＊王宮　HOFBURG

黄金の小屋根の前から北の方向にちょっと歩くと、右と左に青緑色をした丸屋根がある大きな宮殿があります。
インスブルック出身でチロルの領主であったジークムント大公と、ハプスブルク皇帝マクシミリアン1世の下で建設された15世紀のゴチック式宮殿の「王宮、ホーフ・ブルク」です。
後にマリア・テレジアがバロック様式に改築し、中には豪華な大広間、礼拝堂、サロンなどがあります。