スイスの秘境を訪ねる旅

いよいよ谷も終わりに近づき……コリッポの村へ
 ローマ橋を渡った川の向う側からコリッポ村へと続くハイキングコースが延びています。ほとんどフラットな、細い林の中を行く道ですが、クリの木がたくさん生えていて、大袈裟でなく、実のなる秋には頭の上から、はじけたクリがパラパラ落ちてくるようです。
滑りやすい木の根っこに気をつけながら、20分ほど歩くと、バス通りから横道に入った、コリッポ村へと続く舗装道路に出ます。ここから道は5~6分の間、ややきつい登り坂となります。そして上り切ったところが村の入り口になっており、小さな教会と広場の前に出てきます。村といってもとても小さく、隅から隅まで歩いても15分もかからないようなところです。この村にも、昔はそこそこの住民がいましたが、その多くが出稼ぎなどで国内外に移民、移住してしまい、いまではほんの数えるほどしか生活していません。
ただ建築学的には非常に機能的、利便性のある村づくりになっており、過去に国内外から多くの建築家が研究に訪れています。コリッポ村を観て、時間に余裕があったら、ここから30~40分くらいですから、ぜひメルゴーシアの村まで行ってみましょう。ただし、メルゴーシアの村からロカルノに戻るには路線バスしかありません。便数も少なく、最終便の時間も早いので、事前によく調べておくことが必要です。写真は、コリッポとメルゴーシアの村です。

ソノーニョ(1)
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