[ジョルジョの育ったソノーニョの村へ・・・]
ロカルノ駅前のバスターミナルから路線バスに乗り、まず最初に、ヴェルザスカの谷の最奥にあるソノーニョの村まで行きましょう。
途中下車を一度もしなければ、所用時間は1時間15分くらいです。この谷には、いろいろな歴史ある見所がたくさんあるのですが、肝心なところには立ち寄らず、007シリーズの映画「ゴールデンアイ」の中で、ジェームズ・ボンドがバンジージャンプしたことで知られるようになったヴェルザスカダムを見て帰ってしまった、という観光客がいることにはがっかりしてしまいます。大きなお世話かも知れませんが、そんな、つい、この間できたようなダムなんかに寄らず、もっと貴重な史跡巡りに時間をかけて欲しい、と思います。
さて、この谷のことを語るとき、忘れてならないのが、リザ・テツナーの小説「黒い兄弟」のことでしょう。主人公である少年:ジョルジョの父親が、あくどい“奴隷商人”に騙されて生活基盤を失い、やむを得ず息子を、この商人に売ってしまい、ジョルジョはミラノの煙突掃除夫として、大変辛い生活を強いられるというストーリーですが、日本では「ロミオの青い空」という別タイトルのアニメにもなり、大きな人気を博しました。写真はソノーニョの村の入口にあるお土産屋さんです。
新着情報 2013-1-4