クールから1時間、花と山に囲まれた美しい村

Volume 1.


アローザの教会

 

アローザへはクールから電車で約1時間、美しい景色を右手に見ながら山を登って行く。
スキーの時期は結構日本からのお客さんも多いが、夏はあまり立ち寄る人は少ない。
初心者や中高年向きの無理のないハイキングコースから、ちょっとアルペンムードを味わえる山岳コースまでいろいろあり、楽しいバカンスを過ごすことができるだろう。
今年(2002年)は1902年生まれのスイスの画家、アロイス・カリジェの100周年にあたり、ここクールの美術館でも記念展を開催している。またこの地方を歩いていると、ホテルやレストランでカリジェの描いた素敵な絵に出会うことができる。

アローザ駅前に広がる美しい湖。

サンモリッツ湖やジュネーブのレマン湖などとくらべたらとても太刀打ちできないが、湖畔の芝生に腰掛けてボヤっとした時を過ごすのもよいだろう。
教会の方へ続くメーン通りでは、年1回、商店街のバーゲンセールや住民参加のバザーが開かれ、大変にぎやかな1日となる。

  黄色のエンチアン

サクラソウ

ヒエラキウムの仲間

エンチアン


ヴァイスホルン、ヘルンリホルンへ上るロープウェーを活用すれば、数あるハイキングコースを満喫できる。そしてどのコースにも高山植物が咲き乱れている。
村の中での移動、ちょっと離れたロープウェー駅への移動などには無料巡回バスが走っており、それを利用すればよい。
また山を越えて2つくらい前の駅へ下るハイキングコース、ダヴォスまで峠越えをしていくコースなどもあり、ホテルでロープウェーや電車の無料パスをもらっておけば、お金もあまりかけずに効率的に回ることができる。


ヘルンリホルンへの道からヴァイスホルンを望む


アローザの村を望む


ヴィオラ


グロビュラリア


エンチアン

アローザの村は、観光としてはあまり見るべきところがない。
ただ、インナーアローザの山の中腹にある木造の古い教会は珍しい。建造は、コロンブスがアメリカ大陸を発見した時と同じころである。
でもそのぶんハイキングコースと高山植物にはこと欠かない。
特にヴァイスホルンからヘルンリホルンへ歩くコースには、スイスの高山植物の多くを見ることができる。


アローザのマップ

 


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