~フラウ・ヒットの伝説 ~
インスブルックに伝えられる伝説
インスブルックの町はずれからケーブルカーとロープウェイを乗り継げば容易に標高2,334mのハーフェレカールシュピッツェの頂上展望台に上がれます。
眼下にはイン川が流れ、古くはローマ軍の駐留、そしてハプスブルク家とともに栄華を極めた古都が広がります。また町の南にはブレンナー峠があり、イタリアから真っ直ぐアウトバーンが伸びており、ここは観光客に大変人気の高い展望台です。
東にグライルシュシュピッツェ、西には伝説の奇岩(グレーの輪内)があるのです。
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オーストリアのチロル地方にインスブルックという大変美しい町があります。ハプスブルク家の繁栄とともにチロル地方の中心都市として栄えました。また過去に冬季オリンピックが開催されていますので多くの方によく知られた都市です。
この町の背後(北側)には城壁のように高くそびえるノルトケッテ山脈が走っています。その山に登る中腹のフンガーブルクに、写真のようなとても瀟洒な建物が建っています。
一昔前までは人気の高いカフェ&ホテルでしたが、今は幼稚園・ツア・リンデ(Kindergarten zur Linde)になっています。
実はこの建物の壁に、言い伝えのある美しい絵が2枚描かれているのです。
それは、この地方に伝えられるフラウ・ヒット(Frau Hitt)の伝説です。
このフラウ・ヒット伝説には諸説がありますが、この絵に描かれたものでは、次のようなお話が伝えられています。