ヴァイスホルン ~ ヘルンリヒュッテ ハイキング
ヴァイスホルン ~ ヘルンリヒュッテハイキング
Weisshorn - Hornlihutte Hiking
アローザの村はクールから電車で50分ほどで行ける。標高は1800mもあり、グリンデルワルトやツェルマットより高地である。まず駅のすぐそばにある乗り場からロープウェイに乗りヴァイスホルンに上がる。
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アローザは夏よりも冬のスキー場として有名である。ここでは昔から、毎年いろいろなスキーの国際大会が開催されている。大型のロープウェイに乗ると、あっという間に標高2600mの頂上駅に到着する。
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ロープウェイに乗れば容易に頂上に立てるので、ここからの展望を楽しむだけで下山してしまう人も多い。晴れていれば360度の大パノラマで、遠くサンモリッツ方面からサヴォ―ニンの山々も望める。
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展望を楽しんだら早速ハイキングを始めよう。アローザの山は東北の山のように馬の背になった比較的なだらかな尾根が続くため、足に自信のない方にも、とてもやさしい。道標に従ってヘルンリヒュッテに向かう。
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道標にはヘルンリヒュッテまで1時間半とある。途中休憩を入れても2時間で十分歩けるので、のんびり楽しみながら行こう。歩き始めるとともに、コース脇には可憐な高山植物がたくさん咲いている。
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アローザは高山植物が豊富なことで特に知られているが、瑞々しい高山植物を観賞するには訪れる時期(8月初旬)が一番重要である。写真は良く知られたゲンティアナ(ラッパ型のエンツィアン)である。
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この花はグロブラリア(和名ではルリカンザシ)である。雪解け直後に球形の美しい花を群生させる。植物保護上、この花が❝この場所❞で咲いているという意味ではなく、コース上で観賞できるという意味である。
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40分ほど歩くと、4方向へ分岐する道標が出てくる。道標を正面から見ると右に(今来た道を戻る方向)ヴァイスホルンまで50分、左へヘルンリホルンまで1時間の案内板である。ここまでは緩い下りである。
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このコースはなだらかな道ながら標高は結構高いので、7月中旬くらいまでは雪が多く残る。グリンデルワルトやツェルマットには遠く及ばないがアローザの村も8月に入ると観光客や避暑客で賑やかになる。
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ここはやさしいコースなので小さな子供や年配の方のハイカーも多い。お天気さえよければ左手の下方にはインナーアローザの村が見えているので安心だ。コース途中から下山することも可能である。
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遠く山の上には山頂レストランが見えている。このコースには花がたくさん咲いているので、観賞しながら歩けば意外と近く感じる。手前に咲く花は、スイスのどこでも見られるシレネ・ウルガリスである。
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この辺りはほとんどアップダウンがなく、ほぼ平坦な歩きやすい道である。コースの両脇には黄色いマメ科のアンティリスや、紅紫色をしたハクサンフウロなどが群生する。ゆっくり花の写真を撮っていくとよい。
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この辺からコースは緩い上り坂となる。ヘルンリホルンの方からもハイカーがたくさん歩いてくる。年配者もみんな短パンで格好いい。足元には青紫色した可憐なヴィオラがびっしりと咲いている。
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やがて尾根筋に出れば道標がある。分岐は4方向へ延びているが、右手に下って行くとウルデンゼーを経由してチエルチエンの村へ、左に下って行くとカルマンヒュッテやロープウェイの中間駅へ向かう。
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ハイキングのスタート地点であるヴァイスホルンのロープウェイからずっと一緒だった小さな子供連れのハイカーも元気に歩き続け、❝もうすぐゴールのヒュッテだよ❞と父親にいわれ、喜び、はしゃいでいる。
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ここまで来ればヒュッテはもうすぐそこである。左手にはインナーアローザの村がおもちゃのように小さく見える。右手下方には小さいながら美しい色をしたウルデンゼーが見える。湖の周りも美しい花でいっぱいだ。
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最後に30mほど登れば小高い場所にあるヒュッテに到着する。ここで昼食をとってもよいし、喫茶をするのもよいだろう。ヒュッテから少し下がったところにあるロープウェイに乗ってインナーアローザヘ下る。
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インナーアローザへ下るロープウェイの中からは、いま歩いてきた美しい尾根が見える。ちょっと離れたところにコロンブスがアメリカ大陸に到着した時と同じ頃に建てられた木造の教会があるので、ぜひ寄ってみよう。
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アローザは欧州では大変人気の高い避暑地ですが、日本人旅行者にとってはグリンデルワルトやツェルマットなどに比べると余り知られていません。とても静かな村で山や花も美しく、のんびり過ごすには最高です。
村の中心にある美しい湖(オーバーゼ―)では夏の夜のイベントとして花火があります。
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スイスアルプスの花を訪ねて
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