赤色のコース
緑色のコース
このアニメはラウターブルンネンからグリュッチュアルプへ上がり、ミューレンの先からロープウェイでシルトホルンの頂上へ上がります。
そして頂上の展望台の脇から歩いてミューレンへ下ってくるハイキングコースの概要案内です。
マップの赤い点線コースは下の赤色のアイコンを、緑の点線コースは緑色のアイコンをクリックして詳細をご覧ください。
複写禁止
スイスアルプスの花を訪ねて
このコースはシルトホルン頂上展望台へ上がるロープウェイの途中にある中間駅ビルクから下って行き、シルトホルンヒュッテを経由してミューレンへ下る。
ビルクの駅でロープウェイを降りると、すぐに道標がある。どのコースへ行くにも一旦左手に下っていく。ややきつい坂を10分ほど下ればコルにでる。
そしてコルにある分岐を左に下れば、小さいながらも美しいブラウゼーリ(湖)を経由してミューレンへ下ることができる。湖の周りには高山植物が咲く。
ここではこの分岐を逆に右に下ってシルトホルンヒュッテを経由してミューレンへと下る。ややきつい、下り一方のコースで、ズルズルと滑りやすい道だ。
夏の早い時期(7月中旬)には、ビルクから下ったコル辺りには残雪が多い。また、こちら側は日当たりのよいブラウゼーリ側と違い、途中までガレ場が続く。
7月中旬に歩くと、コース途中には写真のような残雪を横切る場所が数カ所ある。ただ、お天気のよい日で、見通しがよく、普段から山歩きをしている人ならば問題ない。
ガレ場が多いので高山植物はほとんど咲いていない。わずかに荒れ地を好むドゥラバ・ホペアナやトラスピ・ロトゥンディフォリウム、モスキャンピオンなどが咲く。
このコースは途中、左折してソースの谷へ向かう道以外に脇道もなく、山の斜面をまっすぐ下って行けばよいので、お天気さえ良ければ迷うことはない。
やがて下方に、スイス国旗がたなびくシルトホルンヒュッテ(2432m)が見えてくる。このコースを歩く登山客はあまり多くないのでヒュッテの規模も小さい。
軽食や喫茶なども取れるので、素晴らしい景色を眺めながら、ぜひ小休止をしていこう。
ここのメレンゲはとてもおいしい。しばし休んだら再び歩き始めよう。
10分ほど下ると、下方にアルメントフーベルの丘が小さく見えてくる。ノースフェーストレイルが右下方に見える辺りまで下ってくると写真のように高山植物が多くなる。
このコースは晴れていれば前方にずっとベルナーオーバーラントの山々が見渡せる大変展望のよいコースである。ただ、歩くなら午後の方が光線の具合がよい。
ノースフェーストレイルは、花がとても美しいコースとして観光客に評判が高いが、花の種類としてはどこにでも咲いているような花ばかりで、珍しい花はない。
ただ、シレネ・ウルガリス、シレネ・ディオイカ、ラヌンクルス・アコニティフォリウスなど、同じ種類の花でも、広範囲に群生していると、さすがに圧巻である。
この後は、人気の高いノースフェーストレイルをたどって歩いてもよいし、疲れたらアルメントフーベルの登山鉄道に乗ってミューレンへ下ってもよい。
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