春のスイスも素晴らしい

若い頃や会社勤めをしている頃は、休暇を取る関係や、旅行の主目的が登山だったため、スイスへ行くのは夏が多かったのですが、リタイヤしてからは費用も安いし、空いているので、夏場だけでなく、春や秋にもスイスを訪れることが多くなりました。
ただ、春といっても、日本では一般的に3月下旬から4月いっぱいくらいを指しますが、私のいう“春のスイス”とは、4月下旬から5月いっぱいくらいをいいます。
というのも、ルガノやロカルノなど、スイスでも南に位置するところは別にして、3月や4月の下旬ころまでは、まだ、まだお天気もどんよりとしている日が多く、太陽が燦々と輝く明るいイメージのスイスはあまり期待できないからです。
もちろんその年によっても違いますが、これが4月末から5月の声を聞いた途端、嘘のようにお天気がよくなることが多いのです。眩いばかりの明るい太陽が輝き始めると、白い雪をかぶった、とてつもなく高い山々は、目にはっきりと見えるようになり、競い合うように咲き始めた可憐な高山植物たちも、ますます映えて見えてきます。
寒い冬を越えてやってくる春は、どこの国でも私たちの気持ちを明るくしてくれますが、とりわけ、この頃のスイスは本当に素晴らしいと思います。
春にスイスを訪ねるなら、断然、5月に入ってからにした方がよいです。

春に歩く、標高1500~2000mくらいのハイキングは・・・こんな感じ。