1 ズールゼー(スールゼー/Sursee)は、スイスのルツェルン州にあるセンパッハ湖の北西端に佇む素朴で美しい村です。
センパッハについては、すでに拙サイトの「あの町、この町、日が暮れて:センパッハ」の項で、スイス独立に大きな影響を与えた“センパッハの戦い”があったところ、と紹介しています。
2 ズールゼーの街へのアプローチは、観光名所がたくさんあるルツェルンの町からSBB鉄道のIRやREで僅か20分前後で行くことができます。(Sバーンでは25分くらいです。)
個人旅行であれば、ルツェルン観光に合わせセンパッハとズールゼーを訪ねると効率的に回れます。
3 この町には近代的な建物が建ち並ぶ地区と歴史ある建造物が残る旧市街があります。
ズールゼーの駅で下車し、駅前から通ずるバーンホフ通りを北東方向に真っ直ぐ歩いていくとアルトシュタット(旧市街)に出ます。
旧市街は過去に何度か火災に遭っていますが、ほとんど無傷のまま残されています。
上の写真の正面に見える建物は、16世紀後期ゴシック建築のラートハウス(市庁舎)で、階段状に造られた屋根が面白いですね。
4 上の写真は、このラートハウスの正面に設置された日時計のアンティーク調の装飾壁です。
このような日時計は、スイス各地にある旧市街を歩いているとよく見られます。
5 ズールゼーは小さな街ですが、旧市街は絵のように美しく、2003年にスイス遺産保護協会のワッカー賞を受賞しています。
もうずいぶん昔の話になってしまいましたが、私が訪ねたときは、残念ながらメインの美しい塔はリニューアル中で、グレーのシートで覆われていました。