シュタンス(Stans)の町は、既にハイキングコースの紹介ページにも掲載した通り、シュタンザーホルンハイキングの起点となる町です。
アプローチとしてはルツェルンから電車でエンゲルベルクの方向に向かい、急行で18分くらい、各停で24分ほどで行かれます。
ひと昔前までは、この町やシュタンザーホルンのことについてはガイドブックにも紹介されていませんでしたので、訪れる日本人観光客はほとんど見られませんでした。
シュタンザーホルンはそれほど標高の高い山ではありませんので、夏場より、春から初夏にかけて訪ねれば、桜が咲き、色とりどりの高山植物を眺めながらのんびりとハイキングが楽しめる素敵なコースです。
また昔は、レトロなケーブルカーを乗り継いだうえ、空中駅からでも乗車できる(*ロープウェイを吊っているロープを支える鉄塔の上に設けられた駅)ロープウェイがあったりして、とても楽しく、このコースは、私のお気に入りでした。
昔の話ですから詳しく記述しても意味ありませんが、因みにロープウェイに一時停車してもらうためには、塔の上の臨時駅に設置してある電話で、その旨を伝えるのです。
しかしこの地も近年は、シュタンザーホルンへ上がるための世界初の画期的なオープンデッキの二階建てロープウェイ「Cablio カブリオ」ができ、その話題性により、すっかり有名になりました。その結果、いろいろなホームページや個人のブログにも紹介され、訪れる日本人観光客も多くなりました。
*連係しているレトロなケーブルカーの方は、引き続き運行されています。
上の写真はヴィンケルリードのメモリアル
さて、この町の話ですが、最初の写真は小さいながらも近代的な建物のシュタンスの駅です。
この町はニトヴァルデン準州の州都で、町のセントラルには15世紀から18世紀に建てられた邸宅や教会など、歴史的建造物が多く残っています。
駅からセントラルまでは歩いて10分も掛からない距離です。またシュタンザーホルンへ上がるレトロなケーブルの発着駅もすぐ近くです。