1 映画「サウンド・オブ・ミュージック」の撮影舞台となったオーストリアのザルツブルクの町を写真とイラストで紹介します。
最初はこの映画の中で歌われ、大ヒットした曲「エーデルワイスの歌」です。
エーデルワイスはエンツィアン、アルペンローゼなどとともにアルプスの三名花のひとつとして大変人気がある花です。
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2 この映画の中ではオスカー・ハマーシュタインⅡ世とリチャード・ロジャースのゴールデンコンビが制作した名曲がたくさん流れます。
特に「エーデルワイス」は、胃がんで亡くなったオスカー・ハマーシュタインⅡ世の絶筆となった曲です。
主演のマリア役のジュリー・アンドリュースもとても素敵でしたね。
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3 この映画の中では表題曲の「サウンド・オブ・ミュージック」を始めとして「エーデルワイス」「私のお気に入り」「すべての山に登れ」「ドレミの歌」「もうすぐ17才」「さよなら、ごきげんよう」など、素敵な歌がたくさん歌われます。
また、アルプスの美しい景色やザルツブルク市街の観光名所もたくさん出てきます。
このミュージカル映画はアカデミー賞5部門で受賞しています。
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4 サウンド・オブ・ミュージックの映画が公開され、2015年には50周年を迎えました。
その記念すべき時にザルツブルクを再訪してみました。この映画は日本では大ヒットしましたが、地元オーストリアのドイツ語圏では、内容が当時の複雑な国家情勢と余りにもかけ離れているなどの理由から、ヒットしませんでした。
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5 トラップ大佐ファミリーが、オーストリアからスイスへ山越えして亡命する際に歌われる曲は「すべての山に登れ ”Climb every mountain”」です。
すべての山に登れ ”Climb every mountain”
山には可憐なエーデルワイスがたくさん咲いていました。
この映画のアウトドアでの撮影場所はザルツブルク市街が多いのですが、このシーンはドイツ南部国境のオーバーザルツブルクの山中で撮影されました。
また、サウンド・オブ・ミュージックのもとになった実話では、亡命先はスイスではなくイタリアだ、とされています。
Climb every mountain,
Search high and low,
~途中略~
A dream that will need,
all the love you can give,
Every day of your life,
for as long as you live.
なかなか素敵な歌詞ですね。
6 写真はザルツブルグの旧市街にあるゲトライデ通りです。高級ブランドブティックやお土産屋さん、レストラン、カフェなどが建ち並び、いつも大勢の観光客で賑わっています。
どの店も軒先に可愛らしい鉄細工の凝った看板を掲げています。ぶらっとウインドウショッピングしているだけでも楽しいです。
7 ザルツブルク中央駅からライナー通りを旧市街の方へ歩いて行くと、花壇や噴水、彫像がある18世紀の美しいミラベル庭園の前に出てきます。
ディートリッヒ大司教が愛するサロメ・アルトのために建てた宮殿があります。
8 下の写真はいつもたくさんの観光客で賑わうミラベル庭園内にある通称「ドレミの階段」の上から撮った写真です。
前方にペガサスの泉と、遠く丘の上にホーエン・ザルツブルク城が見えます。
9 ザルツブルクは、新市街と旧市街を分けるように真ん中にザルツァッハ川が流れています。
そして、そこに架かるシュターツ橋を渡ると旧市街の前に出てきます。
まず目に入るのがメンヒスベルクの丘の上に建つ堂々としたホーエンザルツブルク城です。
10 この城は当時の大司教の居城で1077年に建造され、今でも昔と変わらずほぼ完全な形で残されています。
お城までケーブルカーでも行かれますが、歩いても15分程度ですので、聖ペーター修道院の裏から登った方が楽しいです。途中に城を守るための城門がいくつかあります。
ケーブルカー
11 写真はホーエンザルツブルク城のある丘の上から眼下に広がる大聖堂と旧市街の光景です。
特に城内にある「黄金の間」「儀式の間」などは見ごたえがあります。
12 下の写真は玩具博物館の写真と、カラヤン広場にある馬洗いの池です。後ろの壁には壁画がたくさん描かれています。
13 聖ペーター教会は聖ルペクトが696年に開いたオーストリア最古のベネディクト派の僧院教会です。また教会の隣にはカタコンベ(墓地)もあります。
14 時折、観光客を乗せた市内観光用の馬車がパカパカと蹄の音を立てて行き交い、旧都の雰囲気がますます高まります。
15 写真下は旧市街の中心地となるモーツァルト広場に建つモーツァルトの像で、没後50年を記念して建てられました。
近くには観光案内所がありますので、ザルツブルク周辺観光のブローシャーなどをもらって参考にするとよいでしょう。
16 写真下は100年以上も経つマリオネット劇場です。マリオネットとは、よく知られている通り、人形劇で使われる糸操り人形のことです。
お人形により「フィガロの結婚」などの人気オペラも演じられています。
非常に精密にできていて、その動きを見ていると、自然に絵本の世界、お伽の世界に引き込まれていってしまいますから不思議です。
子供のみならず、大人でも十分楽しめます。
ただ観劇料が結構高いので、ちょっと入るのが躊躇されますが、規模は小さいもののマリオネットがどんなものか、ちょっと覗いてみたいという方はご覧になるとよいでしょう。
17 町中にはいろいろな可愛らしい絵看板がありますが、これはチロルの踊りをかたどったおしゃれな絵看板です。
チロルの踊りの絵看板
18 ザルツブルクはウィーンと並ぶ「音楽の都」で、サウンド・オブ・ミュージックで知られるだけではありません。
何よりも、あの偉大なる音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが生まれ育った街でもあります。
ゲトライデ通りには、観光客に人気のある黄色い建物のモーツァルトの生家があります。
現在は博物館になっており、子供の頃に使った楽器や楽譜などが展示されています。
また、新市街のマーカルト広場の方には1773年~1787年まで住んでいた家もあります。
モーツァルトの生家
19 ☕ ちょっと一服のコーナー ☕
上のイラストはチロルの民族衣装です。みんな前掛けをして手をポケットに突っ込みヨーデルを歌います。
手をポケットに入れて歌うのは、手のしぐさを使った表現より、声そのものに重きを置いているからです。
ヨーデルは山に登った牧童たちが仲間や村人と連絡を取るため発した掛け声に由来しているといわれます。
絵:Copyright (C) KOMA
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