◆秋いっぱいのスイス(5)

ミュンスタータールの奥深くに入るとミュスタイアという村があり、ここには1983年に世界遺産に登録された「聖ヨハネ・バプティスト修道院」があります。

ここは、もう数キロメートル先はイタリアという国境にあり、イタリアからの影響が色濃く感じられる村です。

昔は訪れる日本人旅行者もチラホラと、少なかったのですが、最近は、拙著「スイスの秘境を訪ねる旅」で取り上げたことから、旅行会社によるツアーや個人旅行者が非常に多くなりました。

春まだ浅きころや、晩秋には白い雪をかぶった山々に囲まれ、ローマ時代の人たちが見たであろう同じ景色が目の前に再現され、否応なしに時空を超えた中世へのロマンを感じさせてくれます。

  

この村の見どころは修道院だけではありません。村の中を歩いていると、いたるところの家々にたくさんの美しいスグラフィートが描かれています。

特に素晴らしいのは旧道から少し入ったところにある家のスグラフィティです。

*スグラフィートとは家々の漆喰の壁をひっかくようにして模様や絵を描く装飾芸術。