エンメンタールにはムルテンやフリブールなどと同様にツェーリンゲン公が築いたブルグドルフという美しい町があります。
小高くなった丘の上には古城(現在は博物館)があり、春まだ浅きころに訪ねると、丘の斜面にはニリンソウ、黄色いサクラソウなどが一面に咲いています。
そして朝もやが立ち込めるなか、芽吹いたばかりの木陰の小道を、時折人が行き交う光景はロマンティックそのものです。
この町については、すでに「あの街、この街、日が暮れて」ブルグドルフの方でご案内しています。
そのお城に向かう途中の商店街で、写真に見られるようなアヒルさんたちの大歓迎を受けました。
木の根っこを利用して造ったアヒルですが、細い木の根がまるで毛羽立つ鳥の羽のように見えて、とてもよく似合っていました。
スイスではよくこういう光景に出くわすのですが、その数の多さにはちょっとびっくりしてしまいました。歩道を占拠して、いろいろな恰好をしたアヒルが並べられているのですが、中には他人と同じことをするのはイヤ、とばかりにそっぽを向いているアヒルさんもいましたよ。
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