山の雪が溶け始め、小川の水かさが増える頃、川岸の草地には可愛らしい白、黄、ピンクの花々が一面に咲き出します。
そして新芽を吹いた木々で山の斜面がまばゆいほどの緑に染まる頃、スイスの山間の小さな村にも春がやってきます。
スイス旅行というと、日本ではまだ“夏”と決まっているようですが、春や秋もとても素晴らしいのです。
このサイトでは以前からその素晴らしさを何度も伝えていますが、きっとそれが多くの方々に認識されるまで、まだまだ5年~10年くらいかかることでしょう。
春まだ浅き3月には、里山の林の中の落ち葉を分けてクリスマスローズの原種(ヘレボルス・フェ
ティドゥス)や黄色いエランシス・ヒエマリス(セツブンソウの仲間)などが逸早く可憐な花を咲かせます。
そして湿った小川や湖のほとりにはガゲア(キバナノアマナ)やラヌンクルス・フィカリア(ヒメリュウキンカ:写真上)などが負けじと可愛らしい花を咲かせます。
ラヌンクルス・フィカリアはキンポウゲ科キンポウゲ属の花で、和名ではヒメリュウキンカと呼ばれます。
原産はヨーロッパやロシアなどですが、日本にも渡来してきており原産と同時期の早春3月に、光沢のある黄色い小さな花を咲かせます。
この花の花言葉は「あなたに会える(た)幸せ」です。
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