
【はじめに】
夏になるとたくさんのハイカーが訪れるチロル。アルプスに咲く可憐な高山植物を訪ねて…。
【はじめに】
夏になるとたくさんのハイカーが訪れるチロル。アルプスに咲く可憐な高山植物を訪ねて…。
チロルはヨーロッパのほぼ中心に位置し、中世から交通の要所として栄えました。
スペインのピレネー山脈に始まり、フランス、スイス、ドイツ、イタリアへとヨーロッパ大陸を斜めに横断し、オーストリアのウイーンの森で収束するヨーロッパアルプスの東部に位置する地域です。
チロル地方は、北チロルと、飛び地のようになっている東チロルに分かれており、どちらもチロル州に属しますが、いわゆる南チロルと呼ばれている地域はイタリアに帰属しています。
チロルはオーストリアにある9つの州の一つで、面積では3番目に大きな州です。その州都は四方をアルプスの山々に囲まれ、イン河のほとりにある美しい町インスブルックで、1964年と1976年に冬季オリンピックが開催されたことでも世界的によく知られた町です。
この地域には世界有数のスキー場が数多くあることから、冬季に一番の賑わいをみせますが、スイスに劣らず素晴らしいハイキングコースがたくさんあることから、夏季もたくさんのハイカーや避暑客でにぎわいます。
また、アルプス三大花と言われるエーデルワイスやエンツィアン、アルペンローゼなどを始めとして高山植物も大変豊富です。
チロルでは基本的にドイツ語(ドイツ語のチロル方言)が話されていますが、スイスなどと同様に、ほとんどの人が英語の他に多言語を話します。
また、スイスのウンターエンガディン地方の一部と同じように、チロル内でも谷ごとに方言や発音が異なったりします。
なお、州花はスイスなどでもお馴染みのエンツィアン(リンドウ属)です。
美しい山々、可憐な高山植物、おしゃれな町や村など、魅力いっぱいのチロルを、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょう。