フィルストからシーニゲプラッテ植物園ハイキング
このコースは、グリンデルワルトからフィルストに上がり、バッハアルプゼーを抜け、さらにファウルホルンを経由してシーニゲプラッテ植物園へと歩くコースです。
所要時間は7時間くらいと、ちょっと長いですが、展望も良いし高山植物もたくさん見られる中級者向けコースです。
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美しいバッハアルプゼーを楽しんだら
湖畔にあるトイレに寄って、早速、湖
の右岸に設けられたハイキングコース
に沿って歩いていこう。湖を約半周し
た最奥からは、ファウルホルンへの、
ややきつい登り坂となる。 次へ...
10分ほど登って、後方を振り返れば、
真白い雪を抱いたシュレックホルンや、
フィンスターアールホルンなどがとて
も美しい。また晴れて風のない日なら
バッハアルプゼーの湖面に白い山々が
倒映する。 次へ...
このコースは長いが、変化に富んでい
るので大変楽しい。私はグリンデルワ
ルトに来ると、よく訪ねる。夏は高山
植物が豊富で、春や秋は雪が一面に積
もり、とても美しい。ここでは夏と秋
の写真を使って説明する。 次へ...
写真はコルまで登り、バッハアルプゼ
ーの方を振り返っているところである。
ここには三方向への道標があり、一つ
はファウルホルンへ、もう一つはブス
アルプへ、そしてもう一つ、今登って
来たバッハアルプゼー方向だ。次へ...
ブスアルプへ下る道を左に分け、さら
に登ると、おわんを伏せたような形を
したファウルホルンの頂上に、ヒュッ
テが見えてくる。そして、さらに登る
と、ファウルホルンの頂上へ登る道と、
左への巻き道の分岐に出る。 次へ...
ヒュッテのある頂上へは、写真のよう
に右に左に、大きくジグザグして登っ
ていく。ここから頂上へは、もう30
分足らずである。頂上に登れば360度
の大パノラマで、とりわけ、ここから
見るブリエンツゼーは美しい。次へ...
頂上へ登るのをパスしたい方は、先ほ
どの分岐で、巻き道を行けば途中で合
流する。頂上から下ってきたら、山の
裏側を振り返ってみよう。地層が剥き
出しになっていて、この山が隆起で出
来た様子がよく分かる。 次へ...
ファウルホルンの向こう側に下ると、
展望のよい開けた場所に出る。ここに
はいつも、たくさんの牛がのんびりと
草を食んでいる。ここからは多少のア
ップダウンがあるものの、シーニゲプ
ラッテまではずっと下り道だ。次へ...
スイスでハイキングをしていると、よ
くコース上に牛がたくさん出てきて怖
くなってしまうことがある。しかし、
側によっても、何も悪さをしないから、
よけながら安心して進もう。山陰にブ
リエンツゼーが見え隠れする。次へ...
ヴィンターエッグの北側斜面を10分ほ
ど歩いて行くと、右手のブリエンツゼ
ーの手前に、小さいけれど、美しいゼ
ーギスタールゼーが見えてくる。この
湖へは、この先にある分岐エックから、
ハイキング道が延びている。 次へ...
その年にもよるが、ヴィンターエッグ
の北側斜面は、ほとんど陽が当らない
から、真夏でも結構、雪が残っている。
ただ、夏のハイシーズンなら、たくさ
んのハイカーが歩いているので、それ
ほど心配することはない。 次へ...
ヴィンターエッグの斜面を左に見なが
ら、緩い下り坂を20分くらい歩くと、
道は大きく右(南)へ折れる。そして
下方には、スイス国旗を風になびかせ
たヴェーバー小屋が見えてくる。小屋
へは10分ほど急坂を下る。 次へ...
ヴェーバー小屋で小休止したら、ゴッ
タルド方向に向かって歩いていこう。
ここからしばらくは、石の多い歩きに
くい道となる。この辺りから、今、歩
いて来た方向を振り返れば、雪渓とキ
ンポウゲが美しい。 次へ...
さらに10分ほど歩くと、やがて開けた
広大なアルプに出て、そこには可愛ら
しいヒツジがたくさん草を食んでいる。
白いヒツジ、茶色いヒツジ、中には顔
が真っ黒で、どこが目で、どこが鼻か
分からないヒツジもいる。 次へ...
ブリエンツゼー側(南側)の眼下には、
緑のじゅうたんを敷いたようなゼーギ
スタールが広がる。そして、その美し
いゼーギスタールゼーに向かって、一
本のハイキングコースが延びているの
が見える。 次へ...
ゴッタルドからサギッサ、エック峠の
近くまで続く長い城壁のような岩山の
下の道は、狭いけれど、比較的歩きや
すい。ただ、左手の岩山はもろいので、
時々小さな石がパラパラと落ちてくる。
十分注意して歩こう。 次へ...
この辺りにはドロニクム・グランディ
フロルム(ウサギギク)が群生し、振
り返り見る景色は美しい。このコース
はファウルホルンから歩く方が楽であ
るが、ヨーロッパ人は、シーニゲプラ
ッテから歩く人が多い。 次へ...
エックの分岐を過ぎれば、気持ちのよ
い開けた道を行く。高山植物も多く、
ついついのんびりしてしまうが、シー
ニゲプラッテからの最終便は17:53分
(2011年度)なので、時間配分には
十分注意して歩こう。 次へ...
そして、標高も低く、規模も全然小さ
いが、フランスのシャモニーから見る
針峰群のような奇岩が連なるラウシャ
ーホルンの脇を抜けていく。ここまで
来れば、シーニゲプラッテの駅は、も
うすぐだ。 次へ...
シーニゲプラッテの駅に行くには、ラ
ウシャーホルンのすぐ脇を抜けていく
道と、少し離れた下の道(緑)を行
くコースがある。どちらでもよいのだ
が、下から行く道は最後が上り坂にな
り、疲れた足に結構こたえる。次へ...
シーニゲプラッテ植物園内の散策道よ
り、今、歩いて来た方向を振り返って
見れば、オーバーベルクホルンが美し
い。このコースには、赤やピンクのロ
サ、エウフォルビア(トウダイグサ)
などが美しく咲く。 次へ...
シーニゲプラッテの駅に到着し、時間
があったら、ぜひ、隣接している高山
植物園に寄っていこう。ここからヴィ
ルダーズヴィルまでは、電車に乗れば
50分くらいであるが、最終電車に乗
り遅れないよう注意しよう。 戻る...
Alpengarten Schynige Platte
Illustrated by k.kojima
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