モンテ・ディ・コミノからイントラーニャハイキング
【はじめに】
このコンテンツは従来のFlash版をhtml5、CSS3、jQueryによりリニューアルしました。
ロカルノからチェントバリーの谷を抜けてドモドッソラへ向かう途中にヴェルダッシオという駅がある。ここで下車して右上の幹線道路を行く。駅の左手からはラサの村へ登るキャビンが発着している。 次へ ▶
チェントヴァリー鉄道の沿線には素朴な村がたくさんある。
峠越えの道路に出て左手へ5分くらい歩くと、前方にモンテ・ディ・コミノに上がるテレキャビンの乗り場が見えてくる。
小人数しか乗れない小さな黄色いキャビンであるが、料金は12CHF。曜日や季節により昼休みがあったり運航時間が違うが、ほぼ30分間隔。 次へ ▶
モンテ・ディ・コミノ駅はこのケーブルの終点で、キャビンを降りるとすぐ前に道標がある。
ここでは、すぐハイキングコースへ向かわないで、小さいながらもこの辺りでは住民に大変親しまれているマドンナ・デラ・セーニャ教会へ寄って行こう。
1647年に建立されたという大変古い教会である。その途中にはレストランがある。次へ ▶
この辺りは標高1200m前後の亜高山地帯であるが、道の両側には高山植物が咲き乱れる。
そしてさらに歩きやすい、のどかな道を行くと、左手にもう一軒レストランが見えてくる。
ここは鳥のさえずりぐらいしか聞こえない静けさで、途中ほとんど人にも会わず、まるで本当に時が止まってしまっているかのような感じがする。次へ ▶
リリーやシレネ・ディオイカといった高山植物が咲き乱れるコースを10分ほど歩くと、ひんやりとした木立の下に白い美しい教会が見えてくる。
建物はティチーノ州独特の石の屋根に白い壁、シンプルな造りの中にも威厳があり、実に絵になる光景である。この教会には大晦日から新年にかけてたくさんの信者が集まる。 次へ ▶
このハイキングコースの最高地点であるDroiを目指して緩いアップダウンを何度か繰り返しながら登っていく。
やがて、遥か向かい側の山の上に、まだこんな村がスイスにもあったのか、と思うような人里離れた小さな村が見えてくる。
この村はヴェルダシオの駅の近くからキャビンで上っていくラサの村である。 次へ ▶
コース途中にはティチーノ州に多く見られる石のレンガを積み上げて造った家や納屋がある。
ティチーノでは良い石がたくさん切り出されるから、それを利用したものだ。高山植物が群生する草原と相俟って、自分がまるで絵葉書の中にいるような錯覚を覚える。白い花はユリ科のパラディセア・リリアストルムである。 次へ ▶
このコースでは、広く開けた草原や林の中を歩いたり、岩場につけられた人ひとりやっと通れるくらいの細い滑りやすい道を歩いていく。
元々はハイキングコースでなく、昔ながらの荷運び用の峠道である。標高があまり高くないため、夏場は暑くて行き交うハイカーも少ない。歩くなら春から初夏がお薦め。 次へ ▶
面白いことに、このコースには全線を通じて要所要所に写真のような石造りの建造物が建っている。中にはマリアさまが祀られている。日本でいえば道中によく見られる神を祀る「祠」のようなものである。
ちょっと不気味で嫌なのは爬虫類が石場にたくさんいること。嫌いな人にとっては耐えられないかもしれない。 次へ ▶
東京にある高尾山のすみれ探索コースのような歩きやすい林の中の斜面を下れば、やがてセルナの集落に出る。
集落といっても、ほんの数軒で、今にも崩れそうな民家や納屋があるだけである。スイスというと誰もがすぐハイジが花を摘んでいるような緑のアルムを思い描きがちであるが、こんなスイスもある。 次へ ▶
さらに下れば民家が⒑軒ほどの小さなコスタ集落に出る。
ここはティチーノ州の昔ながら面影をいまなお色濃く残す大変魅力的な村(集落)である。
あたかも何百年も前から、もうずっと時が止まってしまっているかのような錯覚を起こさせる静けさである。 次へ ▶
そして民家の間を抜ける細い路地を行き、石の階段を下ればコスタ村にあるレストランの横に出てくる。
その前には白い小さな教会があり、その先にイントラーニャに下るキャビン乗り場がある。
小さな村であるが、この辺りが一応村の中心である。次へ ▶
ここからはキャビンで下りても良いし、まだ元気が残っていれば歩いて下ってもよい。歩けば45分から1時間位である。
イントラーニャの村も30年位前に訪ねたときは、本当に時が止まっているかのような村だったが、今はパラボラアンテナが立つほど拓けている。◀ 戻る
Copyright (C) Kojima 1994- All righte reserved.
*
スイスアルプスの花を訪ねて
<<
HOMEへ戻る