アルベルトハイムヒュッテ ~ レアルプ ハイキング
Copyright (C) スイスアルプスの花を訪ねて
アンデルマット駅前の広場から発着しているフルカ峠方面行きのPTTバスに乗る。バスの停留所は駅前にある観光案内所のすぐ前にあり、ハイキングや観光のシーズン最盛期でなければ予約なしで乗ることができる。
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バスはさほど広くないアンデルマットの村のメインストリートを抜け、古くからの宿場町ホスペンタールを経由して30分ほどでこのハイキングコースのスタートとなるティーフェンバッハのホテル前に到着する。
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ティーフェンバッハの標高は2106m、アルベルト・ハイム・ヒュッテまではトイレがないので、ここで用を済ませていこう。そして、準備が整ったら早速、幹線道路沿いのすぐ先にある道標に従って登り始めよう。
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しばらくするとホテルの後ろに小さな礼拝堂が見えてきて、その先から道標に従って右折、岩混じりの開けた草地を抜けると車道に出る。この右折の道標は見落としやすいが、そのまま車道を行っても同じ道にでる。
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夏のシーズンには道の両側にアザミ、赤や白色のツメクサ、アンティリスなどの高山植物が咲き乱れ、眼下にはフルカ峠方面行きのバス道路がつづく。ここは重要な峠越えルートなので車やツーリングバイクも多い。
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5~6分歩けば右:ヒュッテを経由しないでレアルプに直接下る道と、ヒュッテを経由して行く道への道標があり、ここは右へ進む。そしてその先でコースを左にとる。いよいよアルベルト・ハイム・ヒュッテを目指して登る。
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左手には素晴らしい展望が開け、美しい谷に沿って、期間限定のイベントではあるが昔懐かしい蒸気機関車が走る線路がつづいている。また、初夏ならば山々に積雪があり、とても美しい景色を見せる。
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小高くなった丘の上には水たまりのような池があり、風のない日には雪山が投影する。この辺りを過ぎるとフルカ峠への道は見えなくなり、前方に雪を抱いた山々を見ながらの楽しいハイキングとなる。
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やがてコースは一転、氷河の流れで荒涼とした河原の道に変わり、左手には雪解け水で冷たい川が流れる。それでもところどころにはラヌンクルスやソルダネラが残雪を押しのけて可愛らしい花を咲かせている。
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さらに荒れた河原の道を行けば、やがて前方に美しいガーレンシュトックと白く輝くティーフェングレッチャーが見えてくる。そして小高くなったところには小さな池が2~3個あり、風のない日には氷河が美しく投影する。
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再び氷河が運んだ荒れたモレーンの上を歩いていく。ここら辺りには草花は全く生育しておらず、地球上のものとは思えないような不気味な景観を見せる。そして左に分ける道標に出合うが、ここでは直進する。
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やがて道は緩い上り坂になり、前方の岩の上には目指すヒュッテと、風に翻る旗が小さく見えてくる。また、左手上方には衝立のようにそびえるガーレンシュトックと美しいティーフェングレッチャーが迫力ある姿を見せる。
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ヒュッテの直下で、上りが急坂になってきたところに道標がある。青色で表示された登山コースとレアルプに下る道を標す案内板である。帰りはここでレアルプに下るが、往きは道なりに右にコースをとり、ヒュッテへ向かう。
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ややきつい最後の上りを一気に登れば、石造りのしっかりしたSACのヒュッテに到着する。晴れていれば、背後にはガーレンシュトックとティーフェングレッチャーがとても美しい。この素晴らしい景色を堪能していこう。
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ヒュッテ前の小高い岩の上に乗って素晴らしい景色を撮影してもよいし、ヒュッテの向こう側の十字架の立つ山に登って小屋を入れて撮ってもよい。ティーフェングレッチャーを背景に、翻るスイスの旗とヒュッテが美しい。
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帰りはいま来た道を少し戻り、先ほど通ってきた道に立つ道標に沿って右折する。そしてガーレンシュトックへ登る道を左に分け、右に下って行く。この辺りは初夏だとまだ残雪がたくさんあり、コースが分かり難い。
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岩に記された道標を拾いながら大きな岩がゴロゴロした歩き難い道を下って行く。そして左手に、屏風のように聳え立つ大岩の下の道を下れば、やがてコース沿いにも少しずつ背丈の低い草が見られるようになる。
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さらに下れば緑の草地が豊富になり、山の斜面いっぱいに黄色や白色のオキナグサなどの群落がひろがる。また後方を振り返り見れば、はるか遠く離れた岩山の上に先ほどのヒュッテが小さく見えている。
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やがてコース左手に大きな岩があり、左:ロッホベルクリュッケ(Lochberg lucke)、右:ホーヘンウェッグ(Hohenweg)の矢印が描かれた道標が出てくる。ここでは右のホーヘンウェッグの方に下って行く。
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そしてしばらくロッホベルク山腹の大きな岩がゴロゴロした道を巻きながら下って行く。注意深く大きな岩の上を伝って歩けば、下りは早い。どんどん標高が下がって、岩山を上に見上げるようになってくる。
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そして岩の道を下りきれば、広い湿地帯に出て、夏から秋にかけては白いワタスゲの穂が一面に広がり、また初夏には可愛らしいピンクのソルダネラが群生する。ここから仰ぎ見る山々がとても美しい。
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やがてアンデルマットまで3時間50分、レアルプまで40分の道標がある。この下のダム工事(堰堤)のところで右折する。この辺りは道標が一部不明瞭だが、広い農道を下って行くと開けた所に出て、そこから林の中へ入る。
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何度もジグザグを繰り返して下れば、やがて眼下にレアルプの駅が見えてくる。そしてここから一気に急坂を下れば広場に出て、さらに道なりに進めば教会のある村はずれに出る。ここから駅はもうすぐ目の前だ。
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駅に到着して待ち時間があれば、隣接したカフェで喫茶を取るとよいだろう。時折氷河急行が通り過ぎ、乗客がこちらに手を振る姿を見ることができる。また、ここからカートレインに乗る旅行者もいる。
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Kreuzborden to Saas Grund Hiking
Albertheim Hutte ~ Realp Hiking
アルベルトハイムヒュッテ ~ レアルプ ハイキング
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