トロッケナーシュテーク ガンデックヒュッテ往復ハイキング
Trockener Steg~Gandegghutte Hiking
今日は午前中雨が降っていましたが、天気図を読むと回復基調にあり、上にあがってみました。少し青空が顔を出し、トロッケナーシュテーク展望台からブライトホルンがすぐ目の前に見え、ノーマルルートを登るパーティーが小さく望めます。
展望台からの美しい景観を楽しんだら、早速ガンデックヒュッテに向かって歩き始めましょう。昨夜来ツェルマットでは強い雨でしたが、上にあがると雪がかなり積もっています。進行方向の空もまだ曇り空で暗くどんよりしています。
ヒュッテまでのコースは大きな岩がゴロゴロしていて歩き難いですが、標高差は僅か100m足らずですから緩い登りです。お天気が良く、ガスも出ていない日なら距離も短いし、見通しも良いので危険性は少ないですが、悪天候の日は要注意です。
コース上の岩などにヒュッテ への矢印や目印がペイントされていますので、それを目当てに歩きます。ただ標高は3,000mを超えてきているし、悪天候やガスが深い日は道標が見えずコース外へ迷い込む恐れがありますので絶対に避けましょう。
ガレた緩い登りコースを10分ほど歩くと、小さな池があります。晴れていれば空の青と相まって、池の水も美しい神秘的な青色になります。加えて湖面には美しいマッターホルンやダンブランシュなどが逆さになって映ります。
時々頭の上をロープウェイが音もなく横切っていきます。そしてひと登りすると前方の岩の上にガンデックヒュッテが小さく見えてきます。晴れていれば、その後ろにブライトホルンやクラインマッターホルンなどの名峰がずらりと望めます。
左の山がブライトホルン、右の尖った山がクラインマッターホルン、その間から下方に流れる氷河がクラインマッターホルン氷河です。そして右端から左へと流れるのがウンターテオドール氷河で、激しくぶつかり合って合流します。
写真の花はサクシフラガ・オポジティフォリアという花ですが、3000mを超えた岩場の隙間に元気に美しい花を咲かせています。アルプスでは3000mを超えてくるとラヌンクルス・グラキアリスなどくらいで、高山植物は数少なくなります。
ヒュッテ前の最後の岩を上れば小屋に到着です。トロッケナーシュテークを出発して花や山の写真撮影に余り時間を取られなければ30分足らずで行くことができます。今日は天候がいま一つでしたが、案内した友人たちも感激したようでした。
しばし素晴らしい景色を楽しんだらヒュッテの中に入り、ランチやカフェ、デザートなどを食するとよいでしょう。ここは意外と手ごろにアルプスの山小屋の雰囲気が味わえる場所です。後は気をつけて今来たコースを戻りましょう。 終わり
< コース概要 >
ツェルマットからロープウェイでトロッケナーシュテーク(2939m)まで上がります。そしてそこからガンデックヒュッテ(3029m)まで、展望の良いコースを30~40分くらいハイキングします。ヒュッテでは眼下に迫力あるウンターテオドールグレッチャー(氷河)とクラインマッターホルングレッチャーが激しくぶつかり合って合流している様子などが見られます。
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