フリブール旧市街の写真

フリブール/フライブルクの街

1 フリブールの街へは、ベルンからローザンヌ方向へ向かう列車I R、REで20~25分ほどで行くことができます。
この街は1157年に、ベルンと同じツェーリンゲン家によって造られた大変美しい街です。
そして、ツェーリンゲン家が断絶した後は、キーブルク家、ハプスブルク家、サヴォア家などの支配下で発展してきました。
(注)このコンテンツは1995年に当サイトに掲載した記事の補足・リニューアル版です。 フリブール旧市街の写真
2 フリブールは坂の多い街で、市内にある駅から一段低いところに旧市街があり、ここをのんびり散策すれば、あたかも中世にタイムスリップしたかのような夢の世界を体験できます。
旧市街の真ん中にはサリーヌ川が湾曲して流れ、1250年に建造されたという木製の屋根付き橋(ベルン橋)が架かっています。
ここ(ツェーリンゲン橋の上)から眺めると、旧市街のほぼ全容が俯瞰できます。
フリブール旧市街の写真
3 フリブールはスイスの北西に位置し、ドイツ語・フランス語圏の境目となる街で、サリーヌ川の左岸がフランス語圏、右岸がドイツ語圏です。
フリブールマップ街の呼び方もフランス語ではフリブール(Fribourg)、ドイツ語ではフライブルク(正確にはFreiburg im Üechtland)となります。

4 フリブールの駅に着いたら、駅前からロモーン通り、ローザンヌ通りを歩いて行きましょう。
15分ほど行くとサン・ジョルジュ噴水があり、さらにその脇の通りに入れば、フリブールのランドマークである八角形をしたゴシック様式のサン・ニコラ聖堂の前に出てきます。
サン・ニコラ聖堂の写真
サン・ニコラ聖堂の写真
5 フリブールは中世以来のキリスト教の重要な巡礼地の一つで、サン・ニコラ祭などが執り行われる街としてもよく知られています。
サン・ニコラ聖堂の入り口の上部には14世紀の作品「最後の審判」の彫刻が彫られています。
サン・ニコラ聖堂の「最後の審判」の彫刻
サン・ニコラ聖堂の「最後の審判」の彫刻


6 中に入ると、豪壮なパイプオルガンや、ポーランド人のユーゼフ・メホフェルが製作した美しいアールヌーボーのステンドグラスなどが一際目をひきます。
ポーランド人ユーゼフ・メホフェルが製作したステンドグラスの写真
ポーランド人ユーゼフ・メホフェルが製作したステンドグラスの写真
7 また、身廊の円天井の美しい絵画、「キリストの死を前に悲しみにくれるひとたち」の像など貴重な宗教美術の宝物があります。
「キリストの死を前に悲しみにくれるひとたち」の像の写真
身廊の円天井の美しい絵画の写真
8 そのほかにもサン・ニコラ聖堂の近くにはノートル・ダム教会、価値ある「内陣の祭壇画」が置かれているコンドリエ教会など、見るべきものがたくさんあります。
それらを見学したら、次はツェーリンゲン橋の方へ向かいましょう。
橋の上から旧市街を眺めると、左手には猫の塔、赤塔と城壁、そしてベルン門などが見えます。
そしてツェーリンゲン橋を渡って下へ降り、ベルン門、ベルン橋、旧穀物倉庫などを見学します。

9 写真は木造の屋根付きのベルン橋です。
さらにその下の写真で、橋の左後ろに見えるのは猫の塔です。

ベルン橋の写真
ベルン橋と猫の塔の写真
10 ミリュー橋を渡り旧穀物倉庫の前を通り、さらにサン・ジャン橋を渡ると、水の重みを利用したケーブルカー(Funiculaire)があります。
それに乗って上に上がればフリブール駅のすぐ近くに出られます。
もちろん、ケーブルカーを利用しなくても、すぐ横に、歩いて登れる屋根付きの階段もあります。
水の重みを利用したケーブルカー(Funiculaire)の写真
*水の重みを利用した究極のシンプルエコ・フニクラの仕組み・・・支軸にロープで繋いだ二つの空のバケツを引っ掛ける。 そして、片方に水を入れると重たいので下に下がり、もう一方は上に引っ張られる。 次に、下に下がったバケツの水を抜き、上に上がった空のバケツに水を入れれば、上下が反対になる。この仕組みを利用したもの。

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