私はフランス、スイス、オーストリアなどヨーロッパアルプスのハイキングコースをいろいろと歩いてきましたが、やはり道標が一番整備されていて、分かりやすいのはスイスだと思います。
もちろん、スイスでも、ガイドブックに載っていないようなコースや、現地の観光案内所でさえ、あまり状況をよく把握していないコースなどには、道標が不十分なところが多くあります。
また、歩いていて楽しいのはオーストリア、その中でもチロルでしょう。
素朴なところが多く、ぞろぞろとハイカーが連なって歩いているなんて光景はほとんどありません。
それに長期間の滞在では、何よりも嬉しいのはスイスなどに比較して物価が安いので、費用を安く抑えられるということです。
若いころは体力もあり元気ですから4000m峰が連なるようなスイスやフランスアルプスなどの方に魅力を感じますが、中高年と呼ばれるころになる
と、ガツガツ歩くのがばかばかしくなってきます。オーストリアでは最高峰がグロースグロックナーで、標高は3798mです。氷河を抱く山は結構ありますが、当然ながら4000m峰はありません。
オーストリアでのハイキングは、国の認定ガイドをつけないと法律違反になりますので、旅行会社のツアーはコスト高になりますが、個人旅行で訪ねれば、とても安く楽しめます。
ハイキングコースには、杭打ちされた道標のほか、写真のように岩などに番号がついているコースがあります。
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