スイスやチロルでは、鉄道や路線バス、トラム、ケーブルカー、登山電車などの交通機関が網の目のように延びていて、個人レベルで旅行するには好都合で、とても便利です。
そのうえ昔に比べれば、今はずいぶんサービスが低下してしまいましたが、スイスパスなど便利で使い勝手のよいパスが各種ありますので、旅のスタイルに応じていろいろ組み合わせしたり、使い分けられるので大変助かります。
ただ、スイスやチロルなどでは、日本のように、駅に改札口というものがありませんので、電車にはどこからでも乗車できてしまいます。
そのため、車内では頻繁に検札が回ってきてチェックし、無賃乗車をしたり、いわゆるキセルみたいな悪質な不正行為を行うと、容赦なく厳しい罰金が課せられます。
また普段なら、ほとんど検札がない市内トラムなどでは、抜き打ち的に“覆面検札”が実施されることも、ままあります。
こういったことは基本的に事情がよくわからない
旅行者だからといって情状酌量をしてくれたり、見逃してくれたりはしません。
スイスに限らず当たり前のことなのですが、交通機関の運営側とその利用者は、全て相互信頼関係の上に成り立っているのです。
ですから、私たち旅行者は安全に楽しく旅行ができる環境を提供してくれていることに感謝しなければならないと思います。
と同時に、日本人旅行者に対する印象を悪くしないためにも、不正をするようなことは絶対にやらないようにしましょう。
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