山で雷鳴を聞くと、本当に怖い

今年もオーストリアと、ちょっとだけスイスに寄り、一ヶ月弱の山歩きをしてきました。
この間のお天気は、“ここでは絶対に晴れてくれ”と願うところでは運良く快晴となり、素晴らしい景観を堪能できましたが、多くの場所で夕方には雷が鳴り、親指大の雹が降るという不安定な天候にみまわれました。
下の写真のヒュッテに登ったときも、そうでした。ここはロープウェイなどがありませんので、太古に氷河が削った緩いU字谷を約2時間歩き、さらにヒュッテまで急坂を2時間ほど登ります。そしてヒュッテに着き、“さぁ、背後に聳えるシュピッツェへ登ろう”と勇んで歩き始めると、いつものようにガスってきて天気が怪しくなってきました。
このヒュッテへ登って来る人の多くは、ここに宿泊して周辺の山を縦走するのですが、私は帰りも、同じ道を4時間半ほど歩いてホテルに戻らなければなりません。
雷がひどくなる前に、なんとか山を下りてしまいたいと急ぎましたが、案の定、下山途中から地を割るような雷鳴が聞こえてきて、間髪を入れず、雨も降り出しました。
雷は空からきますので、どうにも避けようがありませんが、天気予報で雷マークの出ている日は、山に登らない、あるいは朝早く出発し、遅くとも3時頃までには山を下りてしまう、が災難を防ぐ一番の方法でしょう。山の雷は本当に怖いです。