カナの婚礼とサンタクロース

早いもので今年もクリスマスまで、あと1ヶ月になってしまいました。
もうずいぶん前のことになってしまいましたが、、ある年の12月に、私は一人でスイスを旅していました。このときはスイスエアーの往復7万円というディスカウントチケットでしたが、運の良いことに、ビジネスクラスにアップグレードしてもらえました。
目的はイルミネーションと冬景色を撮ることでしたが、グリンデルワルトから数箇所を回り、最後に大好きなルツェルンで一泊、その晩は、夜の町中を散策してみました。
この湖畔で催される夏の花火大会も素晴らしいですが、寒くさえなければ、空気の澄んだこの時期の夜景も、また大変趣があります。
下の写真はマルクト広場にある「カナの婚礼」という壁画です。 ガリラヤのカナで婚礼があり、その祝宴で、葡萄酒が足りなくなってしまい困っていたところ、イエスが召し使いたちに命じ水かめに注がせた水を葡萄酒に変えたという、イエス最初の奇跡です。 ヨハネ福音書にある、この場面を描いた絵は、いろいろな場所で見られますが、私は、ここの絵が一番好きです。
その晩は暗くて、あまりよく見えなかったのですが、翌朝、再び訪れてみると、壁画が描かれた建物の窓に、赤い服を着たサンタクロースがぶら下がっていました。

この絵も長らく修復していましたが、やっと終わりつつあるようです。