禍福は糾える縄の如し(2)

しばらくすると、“現在原因を調査中ですが、エンジンの一方が不具合を起こしましたので、これから成田空港へ引き返します” というアナウンスが機長から入りました。
さて今は、どの辺まで来ているのだろうか、とテレビモニターで位置を確認すれば、ちょうどハバロフスク上空を飛んでいました。 疲れていたので、ビジネスに乗れて、やっとゆっくり寝られるかと思ったのに! と残念に思いましたが、事故でも起きたらもっと大変、と思い直し、早く成田に着いて欲しいと願いました。
なんとか無事に、機は成田に到着しましたが、この後は一体どうなるのだろうか、と事情説明を待ちましたが、一向に説明のないまま1、2時間が過ぎました。 そして、やっとあったアナウンスは、“今晩は、ホテルに一泊していただき、明朝、再度出発します” でした。 それで宿泊先は、空港周辺のホテルかと思いきや、なんと品川の高輪プリンスで、まるでスゴロクの “振り出しに戻れ” でした。

この写真も、航空機のトラブルとは関係ありません。