無事ランディングで大拍手

海外旅行をしていて航空機のトラブルに遭ったことが、私には過去2回あります。
渡航暦から考えると、その確率は少ない方だと思うのですが、一回目は、昭和40年代の中頃、イタリアのローマから帰国するときのことでした。
ローマ空港を飛立った飛行機は、カラチまでは順調に飛行していましたが、その後エンジントラブルが発生し、バンコクにて緊急点検、当時工事中であった超暑いプレハブロビーで5時間以上も待たされました。点検を終えた飛行機は、再び日本に向けて飛び立ちましたが、やはり異常が感じられたのか、ついに香港で機材取替えになり、予定外の一泊を余儀なくされてしまいました。当時のヨーロッパ便は、往きはアラスカのアンカレッジ経由、帰りは南回りですから、トラブルが無くても18時間くらい掛かります。疲れきって到着した羽田空港では、無事ランディングに乗客から大きな拍手が起こりました。昔は機が無事着陸すると、乗客が拍手を贈るような時代でした。

いまは懐かしい、昭和40年代の中頃のスペイン・トレド