下の花は、グロブラリア科ルリカンザシ属(グロブラリア属)のグロブラリア・ヌディカウリス(学名 Globularia nudicaulis) と呼ばれる花です。
和名では「ルリカンザシ」と言い、大変綺麗で、粋な名で呼ばれていますが、英名は、あまり関心しない呼び方で、Bald stemmed Globulariaと言われます。
最近はいろいろな自然災害や財政難などで、各地恒例の花火大会の多くが中止されたりしていますが、この花には夏の夜を彩る花火のような美しさがあります。
とは言っても、この花が咲く時期は、雪融け直後の春から初夏ですから、外気温にはまだまだ肌寒さが残り、花火どころではありませんが…。
下の花は、ルリカンザシに負けじと球状に花を咲かせるシロバナマンサクです。
シロバナマンサクは落葉低木ですから、ルリカンザシとは草木の大きさも、植物分類も全く違います。
この花の原産は北アメリカですが、日本では園芸種として、庭先や公園などに多く植えられています。
一般に、マンサクというと黄色い花が多いのですが、この花の色は白、中心部分におしゃれな黄緑色の化粧が入ります。
春一番の4月ごろ、枝先にブラシ状に白い花をびっしりと咲かせ、芳香を放ちます。
学名は Fothergilla majorと呼ばれ、属名はイギリスの医師であり植物学者でもあったジョン・フォザギルの名に因んでいます。