下の写真は、ヨーロッパでは切手や植物画などによく描かれる人気の高いアクイレギア・アルピナという花です。
学名は、Aquilegia alpinaですが、和名はないので、便宜上、学名(種小名)の意味からアルプス・オダマキと呼んでおきます。
分類は、キンポウゲ科オダマキ属の花です。
スイスでは、ヴァリスやティチーノ州の一部でしか見られない、やや珍しい花ですが、イタリアではスイス寄りの北部、オーストリアなどでも観察できます。
独語ではアルペン・アッケライと呼ばれていますが、植物学を研究したり、植物観察を趣味としている人にとっては、独語圏だけでしか通じないドイツ語での呼び名を覚えても何の意味もありませんので、ここでは世界共通のラテン語(学名)で話を進めます。
因みに、英名ではAlpine columbineと呼ばれます。
学名(属名)の Aquilegia は、「鷲座」の“Aquila”によるもので、曲がった距が鷲の距に似ていることから名づけられました。
また、種小名の alpina は、“alpi-nus”“高山の”という意味です。
(注)距とは、花弁やガクの一部が長く突き出したもの。
この花は石灰質の湿った土地を好み、明るい草地などで花を咲かせます。
上の左の花は、アクイレギア・アトラタAquilegia atrataですが、その隣と下の赤橙色の花は、スイスとは関係がありません。
可愛いし、カラーコーディネートとして良いので、添えておきます。カナディアンオダマキです。学名は、Aquilegia canadensis
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