ヨウラクユリ(瓔珞百合)については、すでに、このサイトで、Fritillaria imperialis(フリティラリア・インペリアリス)“皇帝の冠” と呼ばれる花をご紹介しました。
今回は同じ仲間であるフリティラリア・メレアグリス(F.meleagris)を紹介します。
この花の野生種は、スイスでは、早春の4月から5月に、フランスとの国境であるユラ州の里山に限って見られます。
日本ではこの仲間が園芸用に、バイモ(貝母)という名で売られ、よく民家の庭先などに見られますが、その多くは花の色がアイボリーのものです。
ユリ科のバイモ属の花ですが、その特徴は、なんといっても格子縞の模様にあるでしょう。
美しいといえば大変美しい色柄なのですが、ちょっと毒々しい色合いから、きっと、不気味で、あまり好きではない、という人も多いことでしょう。
そんなことから、この花に不吉なイメージを抱く人も多く、昔から、病気や死などを連想させるような、いろいろな名がつけられたりしています。
また、写真(上)に見られるように、花が咲く前のつぼみの形状や柄が、ヘビの頭に似ていることから、「ヘビの頭」(英名:Snake's head)とも呼ばれ、その表現には、思わず、“なるほど” と頷いてしまいます。
私は、ヘビやトカゲなどの爬虫類には全く弱いのですが、ヘビ柄が大好きで、普段からバッグやベルトなどを身に着けている方にとっては、きっと素晴らしい色柄と感じることでしょう。
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