スイスの南西部に位置し、フランスとの国境にもなっているスイス最大の湖:レマン湖畔には美しくて大変魅力的な町や村がたくさんあります。
国際的な大都市:ジュネーブを始めとして、大女優オードリー・ヘプバーンが晩年暮らし
たモルジュ近くのトロシュナ村、同じく「喜劇王」の異名を持つチャップリンが晩年を過ごしたヴヴェイの町、ルソーやバイロンなどがこの地をモデルにして小説を書いたモントルーとその郊外にあるシオン城、英雄カエサルによって戦略的オッピドゥム(ローマ植民都市)コローニア・ユーリアが築かれた二ヨン、さらにこのヴォー州の州都ローザンヌなど、例をあげたら限りがありません。
その多くは拙サイトのいろいろな部分で既に紹介していますが、今回は人気の高いレ・プレイヤードに咲くスイセン(学名:ナルキッスス)について再度取り上げてみました。
レマン湖周辺の地はヴォー州と呼ばれ、世界遺産にもなっているブドウ畑が有名ですが、この地は紀元前後にカエサル及びその後のローマ勢力が、イタリアからニヨンを抜け北上し、アヴァンシュにアウェンティクムを、アウグストにはコローニア・ラウリカなどを次々と築いてきた戦略上重要なルートにありました。そのため、興味深い数多くの遺跡類が残されています。