スイス あの町 この町 日が暮れて|シルスマリア

Southeast Switzerland Section
私もこの地が大好きでよく近隣のハイキングコースを歩いたり、イゾラやマロヤ、ソーリオなどの村に出かけます。
昔と違い今は、サンモリッツ、ポントレジーナ、サメダンなどを周遊するPTTバスとエンガディンバスがかなり頻繁に運行されていますので、大変便利になりました。
Oh Mensch!  Gieb Acht!
Was spricht die tiefe Mitternacht?
 > Ich schlief, ich schlief -,
 > Aus tiefem Traum bin ich erwacht:-
おお、人間よ! しかと聞け!
深い真夜中は何を語るか?
「わたしは眠りに眠りー、
深い夢から、いま目がさめた、ー
        ~ 以下省略 ~
   (岩波文庫:ニーチェ著 氷上英廣氏訳より引用)
 【Oh Mensch! Gieb Acht!】
ドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェは、1881年から1888年の8年間毎夏、このシルスマリアに滞在し、「ツァラトゥストラはこう言った」 「この人を見よ」などを思索、著しました。
この有名な「ツァラトゥストラはこう言った」の第4部に書かれた上記の「酔歌」の
原語は、シルス(セイ)湖に突き出した半島に、銅板の碑となって刻まれています。 上の写真はニーチェが暮らしていた家(ニーチェ・ハウス)ですが、現在は記念館として一般公開されています。
この辺りは美しい湖に囲まれ、風光明媚なうえ、夏でも気候が清々しいため過去に、
ニーチェ以外にもヘルマン・ヘッセやトーマス・マン、マルセル・プルーストなど多くの文人、芸術家が滞在しています。
~ M E N U ~
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シルスマリア
(Sils-Maria)