スイス あの町 この町 日が暮れて|フリューエレン

Southeast Switzerland Section
この村の近くには、テルが生まれたということになっている、とても素朴なビュルグレンという村があります。
アプローチ法としてはバスも運行されていますが、2時間くらいで行かれますので、桜咲くころの春に、のんびり歩いて行けば、また一つ楽しい思い出ができることでしょう。
    以前、他のコラム欄でもご紹介しましたが、フリューエレンの村は、チューリッヒ中央駅から電車でアルトドルフ方向に1時間10分ほど行ったところにあります。
ドイツの文豪ゲーテは1775年の初夏以降、97年までにスイスを3回
旅行していますが、四森州湖(フィーアヴァルトシュテタゼー)を船で渡った後、この地で船を降りサン・ゴッタルドへ徒歩で向かいました。
また、スイス建国のシンボルとして、スイス国民の心の深くにあるウイリアム・テルの伝説は、この周辺の地から発しており、それに関する名所もたくさん見られます。フリューエレンの村自体は小さく、あまり見所も多くないのですが、ここを基点に、山歩きや、村めぐりをするにはもってこいですので、私はよくこの村に宿をとります。
さて、ウイリアム・テルが実在の人物ではないことは、よく知られていますが、有名な戯曲「ウイリアム・テル」は、スイスを一度も訪れたことがない詩人・劇作家であるシラーが、ゲーテから聞いた話をもとに書き上げたといわれています。そして、その出来栄えに
は、ゲーテ本人までも驚嘆したといわれています。
~ M E N U ~
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フリューエレン
(Fluelen)