スイス あの町 この町 日が暮れて|ダヴォス

Southeast Switzerland Section
が咲き乱れる「シャッツアルプ」が何度も登場します。
療養中のヨーアヒムはハンス・カストルプが訪ねてくれた日にシャ
ッツアルプ(写真左下)の斜面に咲く風鈴草(カンパニュラ)やノコギリソウ(アキレア)などをたくさん摘んできて歓迎の意を表しました。
    ダヴォスの町はチューリッヒから列車で約1時間半くらい行ったところにあります。ダヴォス国際会議などが開催される地としても有名です。
(写真は5星ホテル:ベルヴェデーレ)
またここは、隣のアローザ村とともに空気がとても綺麗なので昔から療養地としても知られています。
近隣には楽しいハイキングコースがたくさんあるとともに、冬場には雪質のよいスキーゲレンデが拡がることから春夏秋冬、多くの人たちで賑わいます。
また、「ひとりの単純な青年が夏の盛りに、故郷ハムブルグをたって、グラウビュンデン州ダヴォス・プラッツヘ向かった。三週間の予定で人を訪ねようというのである」という書き出しで始まるトーマス・マンの「魔の山」は、この地での滞在をもとに書かれています。
1912年にカーチャ夫人が病気になりダヴォスの療養所に入院、マンはそれに
付き添って行きました。小説は、その時のことをハンス・カストルプ青年がダヴォスのサナトリウムにヨーアヒムという名の従兄弟を訪ねるという書き出しで始まります。
そして、ここでの7年の滞在期間中に出会った様々な人物から見聞きしたことを
大作 (魔の山) にまとめ、1924年に発表、ドイツ文学の教養小説として圧倒的な人気を博しました。作品の中には展望が良く、いろとりどりの高山植物
~ M E N U ~
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ダヴォス
(Davos)