チロル、あの町、この町、日が暮れて

スイスの「あの町、この町、日が暮れて」が好評でしたので、今度はオースト
リア（チロル）の町・村について、少し触れてみたいと思います。
チロルへは、私はいつもスイスのチューリッヒからレイルジェットに乗って、
先ずザンクト・アントンか、インスブルック辺りに入ります。

レイルジェットは早いし、乗り心地も快適、何よりも車窓からの美しい景色
が楽しめますので、飛行機で入るより、何か儲かったような気がします。
便数はそれほど多くはありませんが、時間さえ合わせて出掛ければ飛行機の
ように待ち時間がありませんので、気楽です。

▶

もう少し写真を見る

▶

アルプバッハ

Alpbach

アルプバッハは、ヨーロッパで「花が一番美しい村」に選ばれたこともある素
敵な村です。冬はスキー、夏は避暑地として人気があります。
この村へ行くには、インスブルックからJenbach（イエンバッハ）方面行きの
ＯＢＢ（国鉄）に乗り、BRIXLEGGで下車します。そして駅前から発着してい
るインナーアルプバッハ（Inneralpbach）行きのバスに乗りかえます。

バスは４０分ほどで終点のインナーアルプバッハへ到着しますが、アルプバッ
ハはその手前にある村です。インナーアルプバッハまで先に行ってしまい、
ハイキングをしながらアルプバッハへ戻ってきてもよいでしょう。

アルプバッハ

マイヤーホーフェン

マイヤーホーフェンは、ツィラータールの最奥に位置する町です。冬はスキー
夏はいろいろなハイキングコースを楽しむことができるため、ヨーロッパでも人気のリゾート地として知られ、多くの観光客が訪れています。
町へのアプローチは、イェンバッハ（Jenbach）からツィラータール鉄道に乗り、1時間ほどで行くことができます。また、ここには夏のシーズンだけ一日２便、昼の時間に蒸気機関車が走ります。日本なら３０分くらいで着いてしまう距離を、50ccバイクくらいの超のんびりスピードで走りますから、倍くらいの時間がかかります。町中も美しいですが、ハイキングコースがたくさんありますので、山歩きの好きな人にとっては、大変魅力ある町でもあります。

南チロルがイタリア領になってしまいましたので、同じチロル州に属しながら
、東チロルは飛び地のようになっています。リエンツは、その東チロル地方の中心地です。リエンツァー・ドロミテン、オーストリア最高峰：グロスグロックナーのあるハイリゲンブルートなどへ行く基地でもあります。
日本人旅行者はツアー客が多いので、ほとんどこの町は観光バスで通り過ぎるだけでしょう。イタリアの影響を強く受けた美しい町なので、個人旅行で訪ねる方はちょっと時間をとり、旧市街などを散策してみることをお奨めします。旧市街は駅から歩いて３分くらいです。おしゃれな市庁舎や、カラフルな素敵なカフェやブティック、レストランなどがたくさん見られます。

Lienz

リエンツ

ミッタージル

Mittersill

ハイリゲンブルート～ツェル・アム・ゼー間の移動は、ハイウェイを利用するのが一番早くて便利なのですが、数年前に路線バス便が廃止されてしまったため、個人旅行で行く場合は大変面倒になってしまいました。前述のリエンツ経由で路線バスに乗り、ぐるっと大回りをして、このミッタージルに出ます。ミッタージルからは、のんびりしたＳＢＬのローカル線に乗りますが、車窓からは、のどかで大変美しい景色が眺められます。旅はのんびり、ゆったりが一番です。ミッタージルの村は小さく、特に見るべきものはありませんが、美しい村ですので、電車の待ち時間があったら、ＫＩＯＳＫでアイスクリームを食べたり、近隣を散策されるとよいでしょう。

はじめに

▶