東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」で下車し、駅前でレンタカーを借りて関東最後の秘湯といわれる「加仁湯温泉」へ行ってみました。先ず駅前を南北に走る国道121号線を湯西川温泉の方向に進み、川治温泉駅手前で左折し県道23号線に入ります。
そしてさらに奥鬼怒の川俣温泉方向に向かい山間の道を奥ヘ奥へと走ります。ダム湖から流れる川を右に左に見ながら長いトンネルを何度も抜けていきます。
交通量は少ないので比較的安心ですが、トンネル内は暗いうえ、落ちてくる滴で路面が黒くなっていますので結構神経を使います。
県道に入ると道幅も急に狭くなり、すれ違いが出来ないところも何度か出てきます。
このコースは急カーブが多く、車避けのスペースも余り設けられていませんので、そんなときは、ただただ対向車が来ないことを願って黙々と走ります。
3 日光の霧降高原へ抜ける道を左手に分けてさらに進むとやがて川俣湖に出て、「またぎの里」「間欠泉」「一柳閣ホテル」「御宿こまゆみの里」の前に出てきます。
ここからは道幅がさらに狭くなり、ブラインドのカーブが連続します。やがて最後のカーブを曲がると、道はパット開け「女夫渕(めおとぶち)のバス停」広場に到着します。ここからはさらに奥鬼怒スーパー林道が続いていますが、一般車はここで通行止めです。
女夫渕のバス停までは鬼怒川温泉駅のターミナルから日光市営バス 鬼怒川温泉女夫渕線の小型市営バスが運行されています。湯西川温泉や加仁湯温泉方向にはマイカーやレンタカーがなくてもこの市営の路線バスを利用すれば行くことができます。
ただし、1日の便数は少なく午前は、7時35分発→9時10分着と10時15分発→11時50分着の2便だけ、午后は13時25分発→15時着、15時50分発→17時25分着の2便だけです。
所要時間は95分くらい掛かります。加仁湯温泉へ行くには、ここから1時間余り山道を歩いて行くか、加仁湯温泉ホテル運営の送迎バス(所要時間25分)に乗っていくかどちらかです。
女夫渕バス停がある広場には大きな無料駐車場があり、トイレ、ジュースなどの自動販売機があります。奥鬼怒温泉には加仁湯のほかに八丁の湯や日光澤温泉、手白澤温泉など4つの温泉があります。
6 そのうち送迎バスを出している温泉は加仁湯と八丁の湯だけです。
加仁湯の送迎バスに乗車する場合は、予めホテル予約時に乗車希望時間を伝えておく必要があります。マイカーやレンタカーなどで行く場合は、バス停で待っていれば時間になると送迎バスが来てくれます。
また市営バスで行く場合は、送迎バスは市営バスの時刻表にリンクされていますので、バスが到着するまで待っていてくれますので安心です。バスは荒れたダートを右へ左へ忙しくカーブを切りながら25分ほど走ると加仁湯に到着です。
加仁湯は登山者が前泊、後泊して身体を癒やす山小屋が原点ですので、今でも登山者が多いです。女夫渕バス停から遊歩道を歩くコースは橋を渡ったところの右手から鉄の急階段を登って行きます。登りきるとまたしばらく木製の階段が切られた山道を登って行きます。コース入り口にはクマに注意の表示がありますので気をつけてください。加仁湯温泉の前には足湯があり、肌寒い季節はきっと温まることでしょう。
加仁湯には新館となる積善館と、あすなろ館の二つがあります。お風呂は第1、第2、第3露天風呂、カモシカの湯、ロマンの湯、貸切露天風呂などがあり、特に源泉かけ流し、にごり湯は芯から温まりとても気持ちが良いです。
また、加仁湯といえば、NHKテレビで放送された若女将∶小松志保さんと御主人の「逆転人生」“ 雪崩からの奇跡の生還 ” のお話は余りにも感動的で有名です。
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