トゥーン湖遊覧の旅



 

スイスに限らず海外旅行するときは時間がもったいないので、通常みな、できるだけ早い乗り物を利用して観光することだろう。しかし、たまにはのんびりと船旅などをしてみるのも結構楽しいものだ。ここトゥーン湖にも遊覧船が運航しており、電車では味わえないような違ったスイスの一面を楽しむことができる。

通常トゥーンからインターラーケン・ヴェストまでは電車で30分くらいで行くことができるのであるが、今日は2時間あまり掛けてゆっくりと船で行くことにする。

 

 

 

 

丘の上に建つトゥーン城を見学し終えたら急な階段を下りて、プロムナードが2階建になっているちょっと変わった造りの商店街を右に行き、さらに川を渡ってぐるっとひと回りしてみよう。深い青緑色をした水面と、赤茶けた色をした古城や建物の屋根などが不思議な雰囲気を醸し出し、否応なしに中世の世界へと誘ってくれる。

そして時間があったら、ぜひ川辺にある素敵なカフェレストランで一休みし、この美しい景色に思う存分浸っていこう。後は道なりに駅まで戻り、すぐ近くにある船着場から、BLSの遊覧船に乗ってみる。

 

 
 

船はトゥーンを発つと、湖畔にある静かな保養地シュピーツなど12ぐらいの小さな村を経由してインターラーケン・ヴェストへと向かう。湖の両側にはお伽の国のような可愛らしい建物が建ち並び、ところどころの水辺では家族連れが水着で泳いでいる。

そして、目を転じてはるか遠くを見れば、白い雪をかぶった山々がこれまた美しい。

 
 
 

遊覧船はスイスパスを持っていれば無料なので、ぜひ上手に活用しよう。時間があれば途中の港:シュピーツで下船して美しい街を見て歩くのも楽しい。船はほぼ1時間おきに発着しているので、1~2時間散策してまた次の船に乗ればよい。

 
 


 

船はなかなかの豪華船で、中のカフェ・レストランで軽食や喫茶がとれる。甲板で絵巻き物のようにゆっくりと移り変わる素晴らしい景色を楽しんだら、レストランで一休みするのもよいだろう。湖上の紫外線は殊のほか強烈だ。天気のよい日は2時間も甲板にいると、肌が真っ赤になる。目の前に繰り広げられる涼しげな景色と、さわやかな涼風がなければとても外に出ていられない。

 
 


 

途中、途中の港ではたくさんの乗客が待っている。こうして2時間あまりの楽しいミニクルーズもあっという間にゴールとなる。細い運河のような水路を抜けると、前方に美しいインターラーケン・ヴェストの町が見えてくる。港の近くの公園にはたくさんの馬車が客待ちをしており、また、高級ブティックが立ち並ぶメインストリートをウインドーショッピングしながら歩けば、10分足らずでオスト駅に着く。駅前の運河からは今度はブリエンツ湖を遊覧する船が発着している。

*ビデオ画像を静止画として利用していますので、画質があまりよくないです。ご了承ください。

 
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