メンリッヒェンの写真

メンリッヒェン~ヴェンゲンハイキング

【はじめに】このページはパソコン、スマートフォンのどちらでも見やすいようにレスポンシブで制作しています。パソコンの場合は、文章の前についている番号順に縦にスクロールしてご覧ください。

1 このハイキングは、ヴェンゲン村からロープウェイでメンリッヒェンまで上がり、グリンデルワルトの定番コースであるクライネシャイデックまで歩きます。
そして、そこからさらにヴェンゲルンアルプ側(線路沿いのコースでなくハールエック方向)へ下り、再びスタート地点であるヴェンゲン村に戻る周回ハイキングです。

2 インターラーケン方向から行く場合、インターラーケンオスト駅からBOB鉄道に乗り、ラウターブルンネン駅でヴェンゲン行き電車に乗り換えます。
そしてヴェンゲン駅(標高1,275m)から徒歩で150mくらい行ったところから発着しているロープウェイでメンリッヒェン展望台(標高2,230m)へ上ります。展望台までの所要時間は5分くらいです。

3 展望台からは南西方向に美しいミューレンの村が望め、それを背に、グリンデルワルド(グルント)から上ってくるロープウェイ駅の方へ歩いて行きます。
ここからは幅広いほぼ平旦な道がクライネシャイデックまで続いています。
ただし例年、一部コース上(チュッゲン周辺)に残雪があるため7月10日あたりまでコースが閉鎖されています。歩かれる方は事前にコース情報を確認して実行願います。

4 ここは誰でも歩けるやさしいコースですが、過去に、落石で大けがをしてヘリコプターで病院へ運ばれた観光客もいた危険な場所がありますので、あまり山側に寄り過ぎないように気をつけて歩きましよう。
クライネシャイデックの写真
5 晴れていれば美しい山の景色に見とれてしまいますが、コースの両側には赤いリンドウ、ベルフラワー、ハクサンフウロ、キンポウゲなどの花が咲き乱れています。
やがて正面に、雄大にそびえ立つアイガーの北壁が大きく見えてきます。

6 こんな北壁をよく登れるものだと感心していると、右手にはラウバーホルンに登るスキーリフトの乗り場が、正面にはレストラン「デ・アルプス」が見えてきます。
近くの小高い丘の上には小説家・新田次郎氏の記念碑があります。
ベストセラー「流れる星は生きていた」など感動的な作品を書いた奥様の藤原ていさんによると、お骨の一部を納めてあるそうです。
美しい景色を眺めながら30~40分ほど歩くと、もうクライネシャイデック駅に着きます。
ここまでは上の地図上に記したコースNo.1で、詳しいコース案内はここをクリックしてご覧ください。
クライネシャイデックから下るコースの写真

7 ここからは上の地図上に記したコースNo.2を歩きます。
クライネシャイデック駅前の線路を渡った向こう側からヴェンゲン、ヴェンゲルンアルプの標識に沿って下っていきます。
観光客やハイカーで賑わっていたクライネシャイデック駅付近も、こちら側に下ると、ほとんどハイカーはいなくなります。
その代わりに可愛い牛さんたちが迎えてくれ、膝まで埋まるほどの花畑が心をなごませてくれます。
クライネシャイデック駅の写真
8 このあたりはほとんど草刈りをしませんので、ワスレナグサやクレピス、シレネ・ディオイカ、ハクサンフウロなど、いろいろな高山植物が咲いています。
高山植物が咲く道の写真

9 線路から離れ、細いハイキング道を下って行くと、ユングフラウ、メンヒにどんどん近づき氷河が目の前に迫ってきます。
足下に広がる花畑とともにその美しさは言葉で表せないほどです。またクモマベニヒカゲ、アカシジミなどのチョウもたくさん舞っています。
高山植物が咲く道の写真
10 やがて右手の上に見えていたこの路線の途中駅であるヴェンゲルンアルプの駅に近づいて来ますが、ここでは駅に寄らず、そのままユングフラウ、メンヒの方へ下って行きます。
足元には黄色いラヌンクルス・アクリス(ミヤマキンポウゲ)や白いラヌンクルス・アコニティフォリウスが群生しています 高山植物が咲く道の写真
ラヌンクルス・アクリスの写真
ラヌンクルス・アコニティフォリウスの写真
11 雄大なユングフラウを正面に見ながらクライネシャイデック駅から30分ほど下ってくると、ハールエック(Haaregg)の道標があります。
ここで右(Wengen方向)に折れさらに下って行きます。
ハールエックの道標の写真
12 やがて森林限界に入り、フィトンチッドが一杯と思われるような気持ちのよい林の中の道を抜けて行きます。
振り返れば針葉樹林の間に見え隠れするユングフラウがまた素晴らしく美しいです。
そして林を抜けヴェンゲン村が近づいてくると、村から逆に登ってくるハイカーや、ヴェンゲンに滞在していて散歩している観光客に出会います。
ハイキングコースの写真
13 ヴェンゲン村に入ると、正面にホテル・シルバーホルンが見えてきます。
ヴェンゲン村はグリンデルワルトのような賑わいはありませんが、静かでとても過ごしやすい避暑地です。
また、向かい側にはミューレンやシルトホルンがあり、ハイキングのベースとしても便利です。 ヴェンゲン村の写真
14 このコースは距離も短く、危険な場所もほとんどありませんので、半日利用のハイキングコースとしてちょうどよいでしょう。
ヴェンゲン村の写真

【所要時間】
◆ メンリッヒェン~クライネシャイデック 1時間
◆ クライネシャイデック~ヴェンデン 1時間半
◆ 食事や休憩などを入れて3時間半くらい


HOMEへ戻る