ゴルナーグラート鉄道とマッターホルンの写真

ローテンボーデン~グリュンゼーハイキング

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1 ここはスイスでもグリンデルワルトとともに人気の高い観光地ツェルマットです。
夏、夕方5時ごろになると牧童がたくさんの山羊たちを連れて山から村へ下りてきます。
写真はメインストリートであるバーンホフ通りを抜けて帰っていくところです。
羊飼いの写真
(注)このコンテンツは1995年に公開したページのリニューアル版です。
拙サイトの中でも最も古いページの一つで、画像が非常に小さかったため少し大きくし、かつスマホに対応するべくモバイルフレンドリーに作り直しました。

2 このハイキングコースを楽しむには、ゴルナーグラートの一つ手前の駅:ローテンボーデンで電車を降りて歩き始めます。(もちろんゴルナーグラート駅からそのまま歩いて下ってきても構いません。)
そして、すぐ近くに立つ道標に従って5分ほど下ってくると、逆さマッターホルンで有名なリッフェルゼーの上に出てきます。
晴れていれば、ここから湖を見下ろし仰ぎ見るマッターホルンの光景は本当に美しいです。
リッフェルゼーの写真
3 そこから湖畔に降り、ほとりのハイキング道をさらに先に進むと、もう一つ小さな湖(池)が出てきます。
7月~8月頃に訪ねると、水辺にはワタスゲがたくさん咲いていて、逆さマッターホルンはこちらの湖から見る方がより美しいです。
逆さマッターホルンの写真 逆さマッターホルンの写真
4 草丈の低い草地を30分~40分ほど下っていくと、やがて眼下に人気の高いリッフェルベルク駅前のホテル・レストランが見えてきます。
しかし、今回はこの駅には立ち寄らず、左手に迂回するようにさらに小1時間ほどハイキングコースを歩き、その下のリッフェルアルプ駅ヘと下ります。
リッフェルアルプ駅の写真
5そして、リッフェルアルプ駅前の線路を渡り、反対側の歩きやすい樹林帯の中を30分ほど歩きます。するとすぐに、左ツェルマット、右グリュンゼーの道標が出てきます。
近くにはグリュンゼーのホテル・レストランがあり、ここでコースを右に取り緩やかな登りを30分ほど進みます。
グリュンゼーのホテル・レストランの写真
6 やがて右手の小高いところに美しいグリュンゼーが見えてきます。
(グリュンゼーに来るにはゴルナーグラートから小さな湖をいくつか経由して一気に下ってくるショートカットコースもあります。
ただ、このルートは下るだけの単調なコースで、あまり面白くはありません。その様子は反対側のウンターロートホルン、オーバーロートホルンに登るとよく見えます。)
グリュンゼーの写真
7 後方に見える雪を抱いた山がマリンブルーの湖面に映り、水辺には色とりどりの高山植物が咲き乱れています。
あまりの美しさに人間だけでなく犬まで楽しそうに水浴しています。(笑)
グリュンゼーの写真
8 ここで一服した後、湖の奥の踏みしろをたどって下っていくと広い道に出ます。
そこで右に折れさらに行くと、やがてフィンデルン氷河の後退後である荒涼とした、不気味な感じのする河原に出ます。
フィンデルン氷河の写真
9 そして小さな木橋を渡り、左グリンジゼーの道標に従ってコースを左に取ります。
しばらく進むと、はるか下の方に小さな湖が見えてきますが、それはモスジゼーであり、グリンジゼーに行くには上の道を行きます。
グリンジゼーの写真
10 5分もかからず湖に着きますが、ここから見るマッターホルンは最高です。
ここは森林限界の下に位置しますので、湖、マッターホルン、針葉樹林が被写体として最高の組み合わせを演出してくれます。
グリンジゼーの道標の写真
湖畔には高山植物が咲き乱れていますので、ぜひここはゆっくりとマッターホルンでも見ながら食事でもしていきましょう。
湖岸にある大きな岩の上に腰かけて小休止するのが一等地ですが、すでに先客がいるかもしれません。小さな湖なのでゆっくり休める場所がないのが残念です。

11 さらにスネガの方向に歩を進めると、左下方に前述のモスジゼーがはっきり見えてきます。
しかし、排水ポンプのような建造物が見えて人工的な感じがしますので、ここはカットし、エッケンを目指して進みます。
下の写真はモスジゼーではなく、その上にあるこのコースで一番大きいライゼーです。
ライゼーの写真

12 ここからは真っ正面にマッターホルンをずっと見ながら歩きます。
ハイキング道の両端にはウメバチソウ、カンパニュラ、マツムシソウ、ナデシコなど色とりどりの花が咲き乱れ、クモマベニヒカゲ、コヒョウモンモドキ 、アポロチョウ、ヒメシジミなどの蝶が人なつこく飛び交っています。
末尾(おまけ)に参考写真を載せてあります。

クモマベニヒカゲの写真
Rundaugen-Mohrenfalter 学名:Erebia medusa
ヒメシジミチョウの写真
Argus-Bläuling 学名:Plebejus argus

13 やがてスネガから下ってきた道との分岐に出ますので、左に下り、ネズミ返しの家で有名なフィンデルンの村へと進みます。
フィンデルンの道標の写真
14 ここはスネガからの地下ケーブルを使わず、ぜひ歩いてツェルマットへ下ることをお奨めします。ここまで来ればもうツェルマットまで40分から50分程度です。ムシトリスミレなど美しい高山植物がいっぱいです。
花の写真
15白い礼拝堂の前を通り抜け、のんびりとした牧歌的な村家や、窓辺にたくさんの美しい花を飾った小さなレストランの間を通り過ぎると、やがて樹林帯に入ります。
白い礼拝堂の写真
16 この近くにあるレストラン「Chez Vrony」で食べるソース付きのアップルパイは大変おいしいので、時間があれば小休止を兼ねてぜひ食していきましょう。
レストラン「Chez Vrony」の写真
パイの写真
ベリー添えアイスクリームの写真
17 一休みしたら、ここから林の中の道を行き、ヴィンケルマッテンの方に下れば、下方にツェルマットの教会が見えてきます。
そしてゴルナーグラード鉄道の線路を渡ったら、ちょっと右へ戻り、線路脇から民家の間を通り抜けて下って行けば教会のすぐ手前に出てきます。 ハイキングコースの写真
ゴルナーグラード鉄道の写真
18 このコースは、光線の当たり具合から午前中に歩いた方がマッターホルン側が順光になり、より美しく見えます。
コースは、ほとんどフラットなのですが、足に自信のない方は先にスネガまで地下ケーブルで上がってしまい、逆にリッフェルアルプへ向かって歩く方が楽かもしれません。
ハイカーの写真
【所要時間】このコースの所要時間は、写真を撮ったり食事をとったりしながらゆっくり歩いても4~5時間くらいです。
また、このルートだけでなくショートカットできる枝道がいくつかありますので、体調に合わせてコース選択をしてください。
【ご注意】このコースの標高は2300m前後です。個人旅行の普及で、最近は気軽にたくさんのハイカーが歩いていますが、雪が降ったりお天気が悪い日は真夏でも下の写真のような感じのコースになります。
くれぐれも事故のないよう十分ご留意願います。
真夏ですが雪の日のこのコースの写真
真夏ですが雪の日のこのコースの写真
真夏ですが雪の日のこのコースの写真
おまけ Schmetterling(高山蝶)のいろいろです。
高山植物と高山蝶の写真
高山植物と高山蝶の写真
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