ゲンミ峠 VolumeU: ゲンミ峠〜カンデルシュテーク
 
 
  ゲンミ峠へはロイクの駅前からロイカーバッド行きのバスに乗り、山道をグングン上って、40〜50分ほどで行くことが出来る。 ロイカーバッドはご承知の通り、素晴らしい温泉施設がある場所であり、保養地としても人気が高く、バスには結構お年寄りが乗ってくる。 バスは終点の大きなスパハウスの前で停まるので、降りたら川を渡り緩い坂道を左にターンしながら登っていく。
この施設の入り口近くに観光案内所があるので、地図やパンフレットを貰っていくと後で役に立つだろう。 
窓辺に赤や青、白いお花がこぼれんばかりに飾られた家々が立ち並ぶ素敵な道を抜けていく。 途中の道路沿いには写真:右上のような可愛らしい彫刻が設置された水飲み場がある。
 
  15分ぐらい道なりに坂を登っていけばロープウェーの発着駅に着く。 目の前には衝立のような岩山がそびえ、その頂上にはロープウェーが米粒のように小さく見える。
また、前回の同コース案内(VolumeT)でも記述した通り、ロープウェーから下を見ればこの衝立岩に細い階段状の登山道がつけられいる。 昔はこの道を通り峠越えしたのだが、当時の大変さがうかがわれる。
ロープウェーの終点で降りればもう標高2350m、およそ900m強を一気に上ったことになる。 衝立のような岩の上に立ち、今上ってきた方を覗けば、目もくらみそうな崖下にロイカーバッドの村が美しい。 その高さのものすごさを再確認したら、反対側に下っていこう。 右手下には美しいダウベンゼーがひろがる。

ここからハイキングがスタートするのだが、湖の右側の道に沿って歩いていこう。 (左手の道を行けば、峠を越えてアデルボーデンにつづく。 次回案内) ここの道端には高山植物が乱れ咲く。 この道は筆者も大好きなコースで何度か通っているのだが、あまりの花の多さで、いつも道草をくってしまう。 湖の突端まで行ったら向こう側に下りて行こう。 例年だとこの辺りにはまだ雪が残っている。
 
 
 

ここからはずっと下り坂を歩るいていくのだが、道幅は広くて大変歩きやすい。 やがて前方にシュワーレンバッハの山小屋レストランが見えてくる。 ここで一休みをしてアイスクリームでも食べていこう。 
さらに進めば、やがて広く開けた場所にでて、草地が延々と続く。 この辺りにはお花がたくさん咲いており、特に茎がほとんどないアザミ様の花、キク科のキルシウム・アカウレが大変美しい。
この気持ちのよい道をしばらく行けば、左手にスンビュールの小屋が見えてくる。

 
 
  さらに進み小高い丘を上れば、その先にEggeschwandに下るロープウェーの駅に着く。 このロープウェーもものすごい。 エレベーターのように真下に下りていき、一気に750mぐらい下ってしまう。
降りたところのすぐ先にバス停があるので、あとはカンデルシュテーク行きのバスに乗れば駅まで10〜15分くらいだ。 途中に素敵なホテルやレストラン、お土産やさんがあるので、元気なら歩いていくの結構楽しい。
 
  左上の写真は駅から5分くらい手前の教会。 この辺りにはお土産やさんがあるので、電車の待ち時間があったらぜひ寄ってみよう。 右上の写真は瀟洒な駅建物。 ここから見る山並みも大変美しい。  
 
  左上の写真はサクシフラガ・アイゾイデス。 右上の写真はアコニツム・ナペルス(トリカブトの仲間)  


【 ゲンミ峠〜カンデルシュテークのハイキングコース概略図 】

  ■コースタイム (ゆっくり歩いて)
ゲンミ峠 〜 1時間 〜 シュワーレンバッハのレストラン (休憩含む)〜2時間 〜スンビュール

■補足情報
トップページの 「ハイキングコース案内」 にもこの地の案内 (VolumeT) があるので、そちらも併せてご覧願います。
 

戻る