金網の囲いから見る高山植物

先日、山仲間と数年ぶりに櫛形山に行ってきました。昔はいろいろな野生らんが咲いていた櫛形山ですが、その変わりようにびっくりしてしまいました。
昔は毎年行われていたアヤメ祭りも、今ではもうやっていません。アヤメやテガタチドリ、黄色いヤマオダマキ、キンポウゲ、グンナイフウロなどが一面に咲いていた裸山やアヤメ平は、草花が皆、鹿に食べられたり、自然環境の変化で昔の面影が全くないのです。ただ僅かに、金網で囲んで保護されている狭い区域には、のぞき窓がつくられスイスやオーストリアのような高山植物の群生が見られます。ぜひもう一度、昔のような美しい景観が戻ってくれればいいな、と切望します。それでも、林の中のブナの木に垂れ下がる名物の「さるおがせ」は健在で、白く清楚なクサタチバナの群生も素晴らしく、地元の環境保全の方々のご苦労に感謝しながら山を下りました。
なお、池の茶屋林道終点の駐車場からは、新たに「北岳展望ウオーキングコース」が設けられ、2013年7月7日の七夕の日に開通式が行われました。