今年も元気で咲いていた野生ラン

4月の「高尾山から陣馬高原」、5月の「天城・万次郎、万三郎岳」に続き、6月は山仲間と「御坂山塊」へハイキングに行きました。今回の目的は、カモメラン、オノエラン、ヤマオダマキ、タカネグンナイフウロなど、可愛らしい初夏の花の撮影・観賞でした。
時期は梅雨の真っ最中ですから、お天気はあまりよくありませんでしたが、幸い雨にも降られず、目的のオノエラン(写真下左)、カモメラン(写真下右)は今年も健在、可憐な花を咲かせていました。ただ残念なことに、この時期に群生する私の大好きなグンナイフウロは僅かに一株しか見られずガッカリしてしまいました。下草の刈り込みや、一部森林の伐採などが見られ、植生が変わってしまったような気がします。
大昔はこの山塊の某所でアツモリソウも観察できたのですが、残念なことです。
他にはクサタチバナの群生や黄色のヤマオダマキ、それにもう一つの楽しみであったウスバシロチョウ(蝶)も、例年通り、数頭観察でき、満点に近い山行きでした。
ラン科の花の種類の多さや、手軽に見られるということではスイスにかないませんが、繊細で、ひっそりと咲く日本の野生ランも決してスイスに負けていません。