スイスの「テルマエ・ロマエ」

東宝系で4月28日公開予定の映画に「テルマエ・ロマエ」という、ちょっと変わった名の映画があります。 これはマンガ家のヤマザキマリさんが古代ローマのお風呂(公衆浴場)をテーマに描いた人気漫画の映画化ですが、阿部寛、上戸彩、市村正親さんなどが古代ローマ人に扮してコミック風に演じます。
ストーリーは、浴場を専門とした設計技師ルシウス・モデストゥス(阿部寛)がローマの公衆浴場で、新規性ある浴場の設計を思案中に、突然、排水溝に吸い込まれ、現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまいます。そして、日本のいろいろな浴場を訪ね歩き、そこから新しい浴場設計のヒントやアイデアを得て、再びローマに戻り、それを実現し、大きな話題を呼ぶというものです。
古代ローマの浴場と言えば、昔、社会科や世界史で習ったイタリアのカラカラ浴場がすぐ思い出されますが、実はスイスにも、規模は小さいものの古代ローマの浴場跡が残されているのです。
スイスには、いくつか古代ローマのオッピドゥム(植民都市)の存在が認められていますが、その中でも比較的よい状態で発見された神殿や、劇場、会堂などの遺跡を修復して、当時の街の様子や生活様式が分かるよう再現されているところがあります。

スイスにある古代ローマのテルマエ・ロマエ(浴場跡)