ハイキングは、60〜70%の力で

スイスアルプスに限らず日本でもそうですが、中高年のハイキングは60〜70%くらいの力で歩き、後の30%くらいは緊急時のために残しておきましょう。
ツアー等で添乗員やガイドさんが同行している場合はよいのですが、夫婦だけのハイキングで、特に高山やハイカーの少ないコースを歩く場合は十分に注意が必要です。
最近は、個人旅行が普及して、私のところにもメールでハイキングなどについてのご質問がよく来ます。 スケジュール表を作って、“これで可能かどうか?”と尋ねられるのですが、所要時間の読みや、電車やバス、ケーブルなどの移動時間が、机上での計算プランで、余りにも余裕がないようです。 最近は元気な高齢者が多くなっていますが、やはり、いざというときのパワーは落ちています。 付近に誰もいないとき、もし夫婦のどちらかが歩けなくなったりしますと、とても背負っては歩けませんので、急遽、下山あるいはヒュッテまで助けを求めに走らなければならないことも出てきます。

こんな場所では、相手を背負って数キロも歩くことは、とても不可能。