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スイス あの町 この町 日が暮れて|ヴィンタートゥール

左下の絵は、ラインハルト美術館にあるもので、『髪を編む少女』 『綾取りをする少女』 『編み物をする少女』 など、少女の自然な姿を多く描いている、スイス生まれの画家:アルベール・アンカーの作品です。
下の写真〈絵〉は、アンカーが生まれたスイスのアネにある生家のアトリエに残された、左の絵の下書きです。
   ヴィンタートゥールの町は、チュ
ーリッヒHBより、列車で、25分前後で行くことができます。ここには、大きな銀行や企業がたくさんありますので、
“町”と呼ぶよりは、近代都市といった方が相応しいのではないか、と思います。とはいえ、中世にはハプスブルグ家などの拠点として栄えましたので、旧市街と
しての見所も多かったのですが、再開発のため、城壁などを早い時期に取り払ってしまいましたので、今では、マルクト通りにある古い建物や、2本の鐘楼が美しいシュタート教会など以外に、あまり見所がなくなってしまいました。 それに代わって、この町の新しい魅力となっているのは、なんといっても素晴らしい絵画がたくさん見られる美術館や、コレクションが存在するということでしょう。この地は、繊維産業から工業などへ移行する産業革命により、大きく発展してきました。そして、それらを通じ、大きな財を築いた資産家たちが、国内外から、数多くの美術品を蒐集しました。
なかでも、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソなど、オスカー・ラインハルトのコレクションを所蔵するレーマーホルツ美術館やヴィンタートゥール美術館、また、アンカー、ホドラーなど、スイスの画家の作品を所蔵するラインハルト美術館(写真上)は、人気の高い美術館になっています。
ここからチューリッヒ空港へは、電車で短時間で行かれますので、スイスに到着した日の晩や、日本へ帰国する前の晩などに宿泊し、ぜひ、この素晴らしいコレクションを観賞されることをお奨めいたします。
ヴィンタートゥール
(Winterthur)
~ M E N U ~
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